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【材料】ズーム・ビデオは決算受け上昇 成長維持の方法を見出したことを示唆=米国株個別

 ズーム・ビデオ<ZM>が上昇。前日引け後に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ガイダンスでも第2四半期、通期とも予想を上回る1株利益の見通しを示している。第1四半期末の法人顧客数は約19万8900社で、10万ドル以上の売上げの顧客数は12カ月累計で前年比46%増加したという。

 今回の決算はパンデミックのブームを超えて同社が成長を維持する方法を見出したことを示唆している。同社のユアンCEOは「新製品が顧客体験を向上させ、ハイブリッドワークを促進している。これらの革新的なソリューションが、将来の成長と顧客との拡大に向けて、当社の市場機会をさらに拡大すると確信している」と語った。

 アナリストからは同社のアップマーケットでの牽引力は心強く、パンデミックから2年を経て30%以上の成長を維持する可能性もあるとの指摘も出ていた。しかし、同社のオンライン事業の短期的な見通しについてはより慎重で、経済が再開されるにつれて解約が増加するリスクもあるとも述べた。

(2-4月・第1四半期)
・1株利益(調整後):1.03ドル(予想:0.86ドル)
・売上高:10.7億ドル(予想:10.7億ドル)
・FCF:5.01億ドル(予想:4.13億ドル)

(5-7月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.90~0.92ドル(予想:0.84ドル)
・売上高:11.2億ドル(予想:11.1億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):3.70~3.77ドル(従来:3.45~3.51ドル)(予想:3.49ドル)
・売上高:45.3~45.5億ドル(予想:45.4億ドル)

(NY時間09:41)
ズーム・ビデオ<ZM> 92.17(+2.84 +3.18%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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