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【市況】NY株式:NYダウ618ドル高、金融セクターがけん引

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場は上昇。ダウ平均は618.34ドル高の31880.24ドル、ナスダックは180.65ポイント高の11533.27で取引を終了した。バイデン大統領が訪問中のアジアで国内経済の景気後退の可能性を巡り「避けられないものではない」と述べたほか、対中制裁の緩和を示唆したため、景気への悲観的な見通しが緩和し、寄り付き後、上昇。さらに、銀行のJPモルガン(JPM)のダイモン最高経営責任者(CEO)が投資家向け説明会で経済や業績に明るい見解を示したため金融セクターが買われ、相場の上昇をけん引した。セクター別では、銀行やテクノロジー・ハード・機器が大きく上昇した一方で、唯一耐久消費財・アパレルが小幅下落。

銀行のJPモルガン(JPM)は金利の上昇に伴い融資業が良好で業績目標を前倒しで達成する見通しを示し、上昇。同業のシティグループ(C)やバンク・オブアメリカ(BAC)も連れて買われた。製薬会社のファイザー(PFE)は同社製コロナワクチンが小児に対しても有効であることが初期の治験で判明し、上昇。クラウドコンピューティングを手掛けるヴイエムウェア(VMW)は半導体メーカーのブロードコム(AVGO)が同社買収に向け交渉しているとの報道を受け、大幅高となった。ブロードコム(AVGO)は売られた。コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)はロシアのウクライナ侵攻を受け、ロシアから撤退を発表し、小幅上昇。一方で、衣料小売りのアメリカン・イーブル・アウトフィッターズ(AEO)やギャップ(GPS)はアナリストの投資判断引き下げでそれぞれ下落した。

にビデオ会議サービスを供給するズームビデオ(ZM)は第1四半期決算を発表。1株利益が予想を上回ったほか、見通し引き上げが好感され、時間外取引で大幅上昇している。





Horiko Capital Management LLC

《FA》

 提供:フィスコ

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