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【市況】<マ-ケット日報> 2022年5月17日

 17日の市場は日経平均が底堅く3日続伸。終値は前日比112円高の2万6659円で、今月6日以来の水準まで回復してきた。開始早々は米ハイテク株安の流れから一時100円近い下げとなったが、売り一巡後は徐々に押し目買いが入りプラス圏へと浮上。その後も海運株や好業績株中心に買われ上げ幅をじわりと広げていった。気になるウクライナ情勢も目立った変化はなく現状程度ならほぼ織り込み済み。この水準の売り物は概ね吸収されており安定した動きを続けそうだ。

 昨日の米国市場は原油高を好感した石油株の上昇によってダウ平均は小幅続伸した。中国上海が6月にもロックダウンを解除するとしたことで原油相場が上昇。ダウ平均はこれらエネルギー関連株に支えられて一時は300ドルを超える上げ幅まで示現した。一方、原油高はインフレや金利上昇を想起させ、ハイテク株や景気敏感株は下落。主要指数ではダウ平均だけ上げて、S&P500種やナスダック指数は反落している。

 さて、東京市場は目立った悪材料の見当たらないなか、先週までの急落に対するリバウンド的な動きから日経平均は3連騰を演じている。25日移動平均線(2万6729円)、75日移動平均線(2万6832円)に絡むところで伸び悩むが、下値も堅くいずれは上抜きそうな雰囲気もある。政府が外国人の入国に関して6月から水際対策の緩和を検討という報道で一部関連株が買われていた。(ストック・データバンク 編集部)

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