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【市況】東京株式(大引け)=112円高、米景気減速懸念も上海ロックダウン解除に期待

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 17日の東京株式市場は主力株中心に買いが優勢の展開となり、日経平均は上値追い基調を継続した。米株価指数先物やアジア株の上昇が追い風となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比112円70銭高の2万6659円75銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は13億2098万株、売買代金概算は2兆8190億円。値上がり銘柄数は1019、対して値下がり銘柄数は760、変わらずは58銘柄だった。

 前日の欧州株市場が高安まちまちの展開で、米国株市場ではハイテク株が売られナスダック総合株価指数が軟調だったこともあり、きょうの東京市場は、朝方取引開始前は売りが先行するとの見方が強かった。しかし、寄り後は、日経平均がいったんマイナス圏に沈む場面もあったが、その後次第に買いが厚くなった。2万6000円台後半では戻り売りが顕在化したものの、じりじりと下値を切り上げる展開が続いた。米国経済の減速懸念が市場のセンチメントを冷やしているが、一方で中国では上海市が6月にロックダウンを解除する方針を示したことが、ポジティブ材料として捉えられている。日本時間今晩に予定される4月の米小売売上高の結果を見極めたいとの思惑もあり、上げ幅は100円あまりにとどまった。値上がり銘柄数は全体の55%にとどまっている。
 
 個別では、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>など海運大手への買いが目立ったほか、東京エレクトロン<8035>や、任天堂<7974>も上昇した。三井松島ホールディングス<1518>は出来高を伴い連日のストップ高。INPEX<1605>が買われ、ENEOSホールディングス<5020>も値を上げた。ファーストリテイリング<9983>がしっかり、リクルートホールディングス<6098>も買いが優勢だった。このほか、日医工<4541>、キトー<6409>、近鉄エクスプレス<9375>がストップ高を演じた。

 半面、アサヒグループホールディングス<2502>は急落。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも安い。SUMCO<3436>が軟調、HOYA<7741>、ダイキン工業<6367>なども冴えない。ベイカレント・コンサルティング<6532>が値を下げた。クロス・マーケティンググループ<3675>が大幅安、チェンジ<3962>マネーフォワード<3994>などの下げも目立つ。

出所:MINKABU PRESS

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