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【材料】橋本総業ホールディングス---22年3月期は増収増益、全部門で増収を達成

橋本総業HD <日足> 「株探」多機能チャートより

橋本総業ホールディングス<7570>は11日、2022年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比4.5%増の1,376.06億円、営業利益が同1.0%増の25.04億円、経常利益が同3.9%増の34.24億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.8%増の24.07億円となった。

管材類の売上高は前期比5.8%増の394.08億円となった。住宅分野では、新型コロナウイルスの影響により延期となっていた新築住宅の着工が進み増加したこと及び、リフォーム需要が生活様式の変化に伴い増加した。非住宅分野も設備投資需要の回復と大型案件の着工が進み増加した。また、第3四半期以降は、素材価格の高騰による商品価格の改定が続き、商品価格の転嫁が進み管材類の売上が伸長した。

衛生陶器・金具類の売上高は前期比4.1%増の422.26億円となった。新設着工戸数は、新型コロナウイルス感染症の影響の収束がみられないものの、職場環境の変化に伴う移住需要が高まったことにより増加した。リフォーム需要も生活様式の変化による設備の交換需要が増加した。非住宅分野は非接触商品需要の高まりにより、トイレの自動洗浄及び水栓の交換需要が好調に推移した。しかし下期は商品供給の減少により、温水暖房便座及び一体型便器の売上が減少した。

住宅設備機器類の売上高は前期比6.1%増の243.17億円となった。給湯機器分野は、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、半導体不足による部材調達が困難な状況となり生産が減少したが、故障による取替需要は修理等で対応した。エコキュートはメーカーにより供給量が異なるものの、需要が増加した。キッチン設備はショールーム展示会やイベントの自粛等により営業活動に制限があったが、オンラインでの商談、ショールームを予約制にするなどの対応により好調に推移した。

空調・ポンプの売上高は前期比1.4%増の301.10億円となった。空調機器類の需要は、補助金等の影響により上期は好調に推移したが下期は減少したため、通期では前年並みに推移した。住宅用空調機器については、高機能タイプのルームエアコンの需要が増加し、寒冷地域では暖房用としての需要が増加した。業務用空調機、汎用ポンプ、家庭用ポンプは堅調に推移した。換気扇の需要は、住宅竣工件数と連動する形で推移した。汎用ポンプはモーター等の部材調達が困難な状況となったものの、仕入先との連携を強化し、代替品の提案、納期管理等を積極的に行うことで、顧客のニーズに合わせた提案に努めた。

2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.4%増の1,450.00億円、営業利益が同11.8%増の28.00億円、経常利益が同8.1%増の37.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.8%増の25.00億円を見込んでいる。

《ST》

 提供:フィスコ

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