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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:邦チタ、レノバ、デクセリ

邦チタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■東邦チタニウム <5727>  1,649円  +296 円 (+21.9%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 東邦チタニウム<5727>が急反騰。10日の取引終了後に発表した22年3月期連結決算で、営業利益が52億2800万円(前の期比66.8%増)と従来予想の50億円を上回って着地したことに加えて、23年3月期も同82億円(前期比56.8%増)と大幅増益を見込むことが好感されている。今期は売上高810億円(同45.9%増)を見込む。航空機向けを中心にスポンジチタン輸出量が回復に向かっていることが牽引役となり、触媒事業や化学品事業も前期に続いて好調を見込む。なお、年間配当は前期比7円増の22円を予定している。

■レノバ <9519>  1,798円  +282 円 (+18.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 レノバ<9519>が急反発。10日取引終了後に発表した22年3月期の営業利益は前の期比81%減の8億7400万円と大きく落ち込んだが、これは株価には事前に織り込みが進んでいた。そして、続く23年3月期の同利益は前期比約10倍となる87億円を見込んでおり、これがポジティブサプライズとなった。洋上風力発電の公募に外れたことで前期は投資損失が発生したが、今期はそれがなくなり業績回復色を鮮明とする。株式需給面では日証金で売り長となるなど空売りの対象ともなっていたことで、株価には目先筋のショートカバーによる浮揚力も働いている。

■デクセリアルズ <4980>  3,320円  +502 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 デクセリアルズ<4980>は急伸しストップ高の3320円に買われている。10日の取引終了後に発表した23年3月期連結業績予想で、売上高1100億円(前期比14.9%増)、営業利益310億円(同16.4%増)、純利益200億円(同20.0%増)と2ケタ営業増益を見込み、年間配当予想を前期比5円増の65円を予定していることが好感されている。今期は、ハイエンド製品の比率が拡大するスマートフォン向けの異方性導電膜や精密接合用樹脂、自動車向けの反射防止フィルムや光学弾性樹脂の販売拡大に注力。また、表面実装型ヒューズでは生産能力の増強で電動バイクや電動工具など大電流向けの需要拡大に対応し増収増益を達成する見通しだ。なお、22年3月期決算は、売上高957億1200万円(前の期比45.4%増)、営業利益266億4200万円(同2.4倍)、純利益166億6900万円(同3.1倍)だった。同時に、上限を180万株(発行済み株数の2.86%)、または50億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は22年6月1日から23年3月31日までとしている。

■オークネット <3964>  1,713円  +246 円 (+16.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 10日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は8%増益で着地」が好感された。
 オークネット <3964> [東証P] が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比8.2%増の21.8億円に伸び、通期計画の61.5億円に対する進捗率は35.5%となり、5年平均の33.6%とほぼ同水準だった。
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■横河電機 <6841>  2,304円  +297 円 (+14.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 横河電機<6841>が急動意。300円を超える上昇で2300円台まで上値を伸ばし、3月25日につけた高値2220円を上抜き年初来高値に買われた。10日取引終了後に発表した22年3月期決算は最終利益が前の期比11%増の212億8200万円と好調だった。コロナ禍でも主力の制御機器などが旺盛な海外のプラント設備需要を取り込み、為替の円安メリットも反映された。23年3月期は中東やアフリカでの大口案件の需要獲得を背景に一段と収益を伸ばし、最終利益は前期比18%増の250億円と連続2ケタ増益を見込んでいる。これを手掛かり材料に買いを呼び込んでいる。

■丸和運輸機関 <9090>  1,709円  +210 円 (+14.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 10日に決算を発表。「今期経常は26%増で8期連続最高益、4.5円増配へ」が好感された。
 丸和運輸機関 <9090> [東証P] が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期の連結経常利益は前の期比10.6%増の91.3億円になり、23年3月期も前期比26.1%増の115億円に伸びを見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。13期連続増収、9期連続増益になる。
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■オプテックスグループ <6914>  1,849円  +216 円 (+13.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 10日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は54%増益で着地」が好感された。
 オプテックスグループ <6914> [東証P] が5月10日大引け後(15:30)に決算を発表。22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比53.7%増の24.3億円に拡大し、1-6月期(上期)計画の29億円に対する進捗率は83.8%に達し、5年平均の56.0%も上回った。
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■日本通信 <9424>  194円  +21 円 (+12.1%)  11:30現在
 日本通信<9424>が続伸している。同社は10日取引終了後に、22年3月期通期の連結決算を発表し、営業損益が2億7900万円の黒字(前の期は2億4800万円の赤字)で着地したことが買い安心感につながっているようだ。売上高は前の期比32.5%増の46億3400万円となった。20年7月から提供を開始した通話定額または準定額を備えた携帯通信サービスが安定的に伸長したことが寄与した。なお、23年3月期通期の連結業績予想については非開示としている。

■フィールズ <2767>  953円  +97 円 (+11.3%)  11:30現在
 フィールズ<2767>が3日ぶりに急反騰。パチンコやパチスロなど遊技機の販売や企画開発を手掛けるが、円谷プロダクションのウルトラマンブランドの価値向上を背景に、マーチャンダイジングがアジア地域で顕著に伸びており業績を押し上げている。10日取引終了後に発表した22年3月期決算は営業損益が34億4400万円の黒字(前の期は22億4100万円の赤字)と急改善、更に23年3月期は前期比16%増の40億円予想と2ケタ成長を見込んでおり、これを材料視する形で投資資金が流れ込んでいる。

■メンバーズ <2130>  3,175円  +302 円 (+10.5%)  11:30現在
 10日に決算を発表。「今期最終は12%増で5期連続最高益、前期配当を1.5円増額・今期は5円増配へ」が好感された。
 メンバーズ <2130> [東証P] が5月10日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期の連結最終利益は前の期比56.7%増の14億円に拡大し、従来予想の10.6億円を上回って着地。23年3月期も前期比12.0%増の15.7億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。5期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を23.5円→25円(前の期は17.5円)に増額し、今期も前期比5円増の30円に増配する方針とした。
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■メイコー <6787>  3,705円  +340 円 (+10.1%)  11:30現在
 10日に決算を発表。「今期経常は1%増で2期連続最高益、5円増配へ」が好感された。
 メイコー <6787> [東証P] が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期の連結経常利益は前の期比2.5倍の142億円に急拡大し、従来予想の110億円を上回って着地。23年3月期も前期比1.4%増の145億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増収、増益になる。
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■日本曹達 <4041>  3,800円  +345 円 (+10.0%)  11:30現在
 10日に決算を発表。「今期経常は微減益、前期配当を50円増額・今期も180円継続へ」が好感された。
 日本曹達 <4041> [東証P] が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期の連結経常利益は前の期比29.6%増の165億円に伸びたが、23年3月期は前期比0.1%減の165億円とほぼ横ばい見通しとなった。同時に、前期の年間配当を130円→180円(前の期は110円)に増額し、今期も180円を継続する方針とした。
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■セイコーHD <8050>  2,281円  +205 円 (+9.9%)  11:30現在
 10日に決算を発表。「前期経常が上振れ着地・今期は6%増益、25円増配へ」が好感された。
 セイコーホールディングス <8050> [東証P] が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期の連結経常利益は前の期比16倍の99.3億円に急拡大し、従来予想の75億円を上回って着地。23年3月期も前期比5.6%増の105億円に伸びる見通しとなった。
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■ユー・エス・エス <4732>  2,388円  +200 円 (+9.1%)  11:30現在
 ユー・エス・エス<4732>が新値追いとなっている。同社は10日取引終了後に、23年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比3.7%増の431億円としたことや、年間配当計画を前期比1円20銭増配の67円40銭としていることが好感されているようだ。売上高は同3.2%増の841億円を予想。今期のオークション出品台数は286万台(前期比4.7%増)、成約台数は185万台(同3.5%増)、成約率は64.7%(前期実績65.4%)を見込んでいる。なお、22年3月期通期の連結決算は売上高が前の期比8.8%増の814億8200万円、営業利益が同14.8%増の415億7400万円で着地した。

■メック <4971>  2,504円  +200 円 (+8.7%)  11:30現在
 10日に決算を発表。「上期経常を一転6%増益に上方修正・最高益、通期も増額、配当も5円増額」が好感された。
 メック <4971> [東証P] が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比14.5%増の11.8億円に伸びた。同時に、今期の年間配当を従来計画の40円→45円(前期は35円)に増額修正した。
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■コマニー <7945>  1,494円  +300 円 (+25.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 コマニー<7945>がストップ高カイ気配。10日の取引終了後、MBOの一環として塚本幹雄会長や塚本健太社長、塚本直之常務が出資するコマツコーサンが同社株に対してTOBを実施すると発表しており、TOB価格2100円へサヤ寄せする格好となっている。株式を非公開化することで機動的かつ柔軟な意思決定を可能とする経営体制を構築し、事業構造改革の実行やソリューション事業の拡大などを進めるのが狙い。買付予定数は821万3237株(下限516万7700株、上限設定なし)で、買付期間は5月11日から6月21日まで。TOB成立後、コマニーは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は同社株式を5月10日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

●ストップ高銘柄
 BEENOS <3328>  1,675円  +300 円 (+21.8%) ストップ高   11:30現在
 ファイズHD <9325>  779円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 プレイド <4165>  737円  -300 円 (-28.9%) ストップ安   11:30現在
 大平洋金属 <5541>  2,500円  -700 円 (-21.9%) ストップ安売り気配   11:30現在
 JDSC <4418>  727円  -116 円 (-13.8%) ストップ安   11:30現在
 以上、3銘柄

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