【市況】米国株見通し:自律反発か、インフレ一服にらみ買戻し
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
(13時50分現在)
S&P500先物 4,014.20(+23.0)
ナスダック100先物 12,302.80(+115.1)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は140ドル高。NY原油先物(WTI)は失速し、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ。
9日の主要3指数は大幅続落。序盤から下げ幅を拡大し、ダウは3月上旬の年初来安値を下回る32245ドルと、前日比600ドル超安で取引を終えた。エネルギー価格などの高騰でインフレ高進が警戒されるなか、連邦準備制度理事会(FRB)による金融正常化加速の影響を懸念した売りが先行。金利高でハイテク株が売られ、下げを主導した。また、中国貿易統計で輸出が大幅に縮小し、世界警戒の先行き不透明感が指数を押し下げた。
本日は反発か。今晩は複数のFRB当局者に発言機会があり、金融正常化に前向きな見解が示される見通し。ただ、バイデン政権はインフレ対応策を打ち出すとみられ、市場の懸念を和らげる要因となりそうだ。また、明日発表の消費者物価指数(CPI)は総合、コアの伸びがいずれも前月を下回ると予想され、一段の金融引き締めを警戒した売りは後退しよう。一方、ロシアが「戦争宣言」を見送り、前日の大幅続落による反動の買戻しが期待される。
《TY》
提供:フィスコ