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【材料】ジローが決算受け大幅安 住宅ローン金利上昇に伴う環境悪化の逆風に懸念=米国株個別

 不動産情報サイトのジロー<ZG>が大幅安。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、1株利益は予想を下回った。EBITDAは予想を上回っている。利上げ前の消費者の駆け込み需要で住宅市場は過熱感が高まっていた中で、同社の広告事業が好調だった。

 同社は不動産をリノベ―ションして売却するホーム・フリッピング事業を11月に突然閉鎖し、中核となるマーケティング事業に再度焦点を当てた。広告事業はその撤退費用を賄った格好となっている。

 ただ、同社株は売りを強めている。同社のバートンCEOはインタビューで「市場は完全に軟化している」と述べたことが嫌気されている。住宅ローン金利上昇が米住宅市場を冷え込ませるという投資家の懸念をかき立てた格好。

 今回の決算を受けて複数のアナリストが目標株価を引き下げ。同社が示している2025年度の目標達成に懐疑的になっているようだ。

 「住宅ローン金利上昇に伴う逆風は今年一杯続くことが予想される。株価は過去最低のバリュエーションにもかかわらず、マクロ的な逆風が短期的な株価の変動要因になる」と指摘した。

(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.06ドル(予想:0.25ドル)
・売上高:42.6億ドル(予想:33.9億ドル)
・EBITDA(調整後):2.20億ドル(予想:1.56億ドル)

(NY時間09:55)
ジロー<ZG> 34.18(-4.87 -12.47%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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