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【材料】エクスペディア、決算は力強い回復示唆も売り強まる=米国株個別

 オンライン旅行のエクスペディア<EXPE>が前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの前年比で80%拡大し、レジャー旅行の力強い回復を示した。この2年のパンデミック以降の繰延需要の後、夏季休暇シーズンに向けた力強い需要回復を期待させる内容となった。

 同社は声明で「昨年末はオミクロン株の影響があったが、需要が好転しており、パンデミック以来の最高を記録。ウクライナ危機は欧州の回復の一部を遅らせたものの、そこでもパンデミック開始以来の最高を更新している。今夏は最も忙しいの季節になる可能性がある」と語った。

 アナリストからも前向きなコメントが聞かれ、ウクライナ危機による一過性の打撃やインフレ傾向による影響を旅行需要の旺盛さで克服し、宿泊事業は力強い回復が軌道に乗ったと評価している。旅行需要の回復に伴いマーケティング費用は増加するものの、第1四半期のEBITDAマージンは2019年に対して良好なレバレッジを示したという。

 ただ、株価は売りが強まっている。オミクロン株の影響や地政学的な不確実性を考慮しても、業績は予想を下回る内容だったとのコメントも出ている。

(1-3月・第1四半期)
・1株損益(調整後):-0.47ドル(予想:-0.43ドル)
・売上高:22.5億ドル(予想:22.5億ドル)
  個人旅行:17.4億ドル(予想:17.7億ドル)
  法人:4.32億ドル(予想:3.81億ドル
・トリバゴ:1.16億ドル(予想:1.29億ドル)
・宿泊:16.1億ドル(予想:15.9億ドル)
・航空券:0.74億ドル(予想:0.85億ドル)
・広告・メディア:1.66億ドル(予想:1.99億ドル)
・EBITDA(調整後):1.73億ドル(予想:1.64億ドル)
・宿泊:52.0%(予想:64.8%)
・グロスブッキング:244.1億ドル(予想:245.3億ドル))

(4-6月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.85~0.95ドル(予想:0.91ドル)
・売上高:57~62億ドル(予想:58.1億ドル)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):0.85~0.95ドル(従来:0.85~0.95ドル)(予想:0.91ドル)
・売上高:57~62億ドル(従来:58.1~59億ドル)(予想:58.1億ドル)

(NY時間10:24)
エクスペディア<EXPE> 152.76(-22.05 -12.61%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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