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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):T&Gニーズ、東光高岳、高度紙

T&Gニーズ <日足> 「株探」多機能チャートより
■T&Gニーズ <4331>  1,246円  +91 円 (+7.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>が後場急伸。午後2時30分ごろ、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が380億円から390億円(前の期比94.6%増)へ、営業利益が8億円から20億円(前の期111億9100万円の赤字)へ、純利益が4億円から10億円(同162億1400万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。従来予想では、新型コロナウイルス・オミクロン株の感染急拡大の影響で、22年2月及び3月の取扱組数、婚礼単価が減少することを前提としていた。ただ、22年3月末まで全国的に要請されると想定していた行動制限が早期に解除となり、オミクロン株の影響が限定的であったことに加え、収益改善に向けたさまざまな取り組みが奏功し利益を押し上げたとしている。

■東光高岳 <6617>  1,566円  +76 円 (+5.1%)  本日終値
 東光高岳<6617>が大幅続伸し年初来高値を更新。20日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が900億円から920億円(前の期比0.1%増)へ、営業利益が33億円から46億円(同36.0%増)へ、純利益が20億円から32億円(同2.3倍)へ上振れ、減益予想から一転して営業増益で着地したようだと発表したことが好感された。半導体や電子部品の調達遅延やこれに伴うスマートメーター取り替え工事への影響が一部解消されたことに加えて、小型変圧器などの売り上げが増えたことが寄与した。

■ニッポン高度紙工業 <3891>  2,268円  +88 円 (+4.0%)  本日終値
 ニッポン高度紙工業<3891>、戸田工業<4100>、日本電解<5759>、ダブル・スコープ<6619>、ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>など電気自動車(EV)向け基幹部品として需要急増中のリチウムイオン電池に関連する銘柄が軒並み高に買われた。前日発表された米EV大手テスラ<TSLA>の1~3月期決算は事前の市場予測を上回る内容で、売上高が前年同期比で8割増となったほか、最終利益は同7.6倍と急拡大した。いずれも四半期ベースでは過去最高となる。また、同社の1~3月期のEV販売台数も7割近い伸びを示しており、世界的なEVシフトの動きが一段と鮮明となってきた。東京市場でもこの流れを引き継ぎ、リチウムイオン電池関連株への投資資金の攻勢が目立っている。

■アプリックス <3727>  136円  +5 円 (+3.8%)  本日終値
 アプリックス<3727>が反発。20日の取引終了後、同社が販売代理店として取り扱うマルチクラウドストレージサービス「Neutrix Cloud」がIoTプラットフォーム開発などを手掛けるジャスミー(東京都港区)に採用されたと発表。今回、ジャスミーが提供するパーソナルデータロッカー「Jasmy Personal Data Locker」の分散ストレージの一つとしてNeutrix Cloudの採用が決まった。両社はジャスミーが提供するブロックチェーン技術を応用した新たなIoT事業創造に向けて協業しており、今後も運用保守やシステム構築サポートなどを提供する予定としている。

■エコモット <3987>  536円  +16 円 (+3.1%)  本日終値
 エコモット<3987>が3日続伸。きょう午前10時ごろ、北海道大学発ベンチャーでIoT・人工知能(AI)を用いたソリューション開発などを手掛けるティ・アイ・エル(TIL、東京都千代田区)と資本・業務提携したと発表。この提携により、ビックデータ収集やAI構築のプロセスを外部化し、AIを活用した製品開発などに集中する構え。今後、自社のAI人材をTILに出向させるなど連携を深め、技術ノウハウの共有や発展といったシナジー獲得を目指していく。

■エージーピー <9377>  560円  +14 円 (+2.6%)  本日終値
 エージーピー<9377>が高い。同社はきょう、関西国際空港を運営する関西エアポート(大阪府泉佐野市)から手荷物カートUVC除菌装置2台を受注したと発表。前日20日には航空機が駐機中に使用する補助動力装置について、ANAグループのピーチ・アビエーションがAGPの航空機用地上動力設備(GPU)の使用を開始したことを明らかにしており、これを受けて動意づく場面があった。

■日本情報クリエイト <4054>  1,114円  +25 円 (+2.3%)  本日終値
 日本情報クリエイト<4054>が5日ぶりに反発。20日の取引終了後、システムソフト<7527>の子会社であるSS Technologiesと5月下旬をめどに商品連携に関する提携を開始すると発表。提携により、同社の「電子契約システム」をSS Technologiesが提供する不動産会社向けSaaS「SKIPS」上で利用できるようになるという。デジタル改革関連法の成立によって22年5月中旬までに不動産賃貸・売買契約の完全電子化が実現する予定となっている。

■ウッドフレンズ <8886>  3,595円  +45 円 (+1.3%)  本日終値
 ウッドフレンズ<8886>が反発。20日の取引終了後、岐阜県美濃加茂市及び八百津町に製材工場を新設すると発表しており、これが好感された。新工場は木質バイオマス発電設備を有する製材工場で、地域森林事業者と協働することで、国産木材の安定的かつ持続可能な供給体制を整え、原木調達、建設資材の製造、建築まで一貫して森林資源をムダなく活用する仕組みを構築するという。総投資額は約60億円。稼働時期は24年9月を予定している。

■モダリス <4883>  339円  +3 円 (+0.9%)  本日終値
 モダリス<4883>が一時急騰。20日の取引終了後、米国遺伝子細胞治療学会の第25回年次学会で、筋ジストロフィー及びタイチノパシーを含むその他の遺伝性疾患の治療に向けた革新的なエピジェネティック編集薬の開発をサポートするデータを発表することを明らかにしており、これを好感する買いが入った。学会では、先天性筋ジストロフィー1a型に対する差別化された精密医療アプローチ「MDL-101」の前臨床データとして、これまで治療が困難であったCMD1Aに対する同社独自のCRISPR-GNDM技術を活用した、差別化された治療戦略の有効性の検証を発表する。疾患の原因となる遺伝子の発現レベルを回復させる治療効果を示す前臨床データを紹介するとしている。

■高田工業所 <1966>  752円  +6 円 (+0.8%)  本日終値
 高田工業所<1966>は4日ぶりに小幅反発。20日の取引終了後、「磯焼け海域における駆除ウニの陸上養殖」について、九州大学と共同研究契約を締結し養殖事業の検討を開始したと発表。同事業は、地球温暖化の影響で異常繁殖したウニが海藻を食べて磯焼けを引き起こす問題の対策として、磯焼け海域における駆除対象ウニの陸上養殖が目的。同社では、これまでプラント事業で培った技術・ノウハウに九州大学が保有する養殖技術を掛け合わせた「次世代陸上養殖施設」を開発し、駆除したウニを商品化し、販売することを予定している。

●ストップ高銘柄
 メディアリンクス <6659>  318円  +80 円 (+33.6%) ストップ高   本日終値
 MCPs <4360>  869円  +150 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 レナサイエンス <4889>  490円  +80 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値
 アクアライン <6173>  535円  +80 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 オウケイウェイヴ <3808>  148円  -50 円 (-25.3%) ストップ安売り気配   本日終値
 以上、1銘柄

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