【特集】「人工知能」が4位、国家戦略策定で現実買いのステージへ<注目テーマ>
ブレインP <日足> 「株探」多機能チャートより
1 メタバース
2 量子コンピューター
3 円安メリット
4 人工知能
5 水素
6 再生可能エネルギー
7 半導体
8 NFT
9 防衛
10 サイバーセキュリティ
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「人工知能」が4位にランクインしている。
ビッグデータ解析技術をバックグラウンドにディープラーニングの登場によって人工知能(AI)は近年、加速度的な進化を遂げた。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資が活発化しているが、そのデジタライゼーションの重要なカギを握るのがAIでもある。世界市場におけるAI関連企業の売上高は2025年に日本円にして75兆円規模まで膨らむとの見方もあり、株式市場でも関連企業に対する注目度が一段と高まっている。
日本でもここにきて改めて国策の追い風が意識されている。岸田首相が看板政策に掲げる「新しい資本主義」では、科学技術分野の成長戦略に力を入れる方針を明示しており、そのなか先端技術分野であるAIや量子コンピューターなどに関する国家戦略を重視する姿勢にあることが伝わっている。また、安倍政権時代から引き継がれる「スーパーシティ」構想でも、AIはその技術革新の原動力として機能する役割を担っており、今後も折に触れて関連企業のビジネスチャンスがクローズアップされる公算は大きい。
関連銘柄ではAIを活用したデータ分析のノウハウで先行するブレインパッド<3655>や、データサイエンティストの育成で強みを持つALBERT<3906>、人工知能「KIBIT」を駆使して業容を広げるFRONTEO<2158>などが代表的だが、このほかにも、量子コンピューター分野でも実績が高いフィックスターズ<3687>やブロックチェーンの先駆企業アステリア<3853>、AI活用の業務支援ツールを開発提供するユーザーローカル<3984>、AIソリューションや開発系IT技術者派遣で実力を発揮するエスユーエス<6554>、スパコンなど次世代コンピューティング分野の知見が深いHPCシステムズ<6597>、SNSネットワークとビッグデータ解析で優位性を持つホットリンク<3680>、AIアルゴリズムのクラウド提供を主力とするPKSHA Technology<3993>など有力企業は数多い。
出所:MINKABU PRESS