【市況】株価指数先物【昼のコメント】 2万8000円接近では上値を抑えられるが、底堅さは意識される
日経225先物は11時30分時点、前日比90円安の2万7700円(-0.32%)前後で推移。寄り付きは2万7920円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万8000円)にサヤ寄せして買い先行で始まった。ただし、2万8000円には届かず、開始直後につけた2万7970円を高値に、次第に戻り売りに押される格好となった。もっとも下値も堅く、前場半ばに2万7660円まで売られた後は下げ渋る動きでの推移が続いた。
2万8000円接近では強弱感が対立しやすいと見られていたものの、想定通りに上値を抑えられる格好だった。グローベックスの米株先物が小幅ながらマイナス圏で推移していたほか、中国の上海市で新型コロナウイルスの新規感染者数が1万人を超えたと報じられるなか、上海市場の動向を警戒した動きもあったと見られる。その後、上海市場が上昇して推移しているため、ショートカバーによって下げ渋る動きとなったようだ。
ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>のほか、ハイテク株の一角が買われるなか、NT倍率は先物中心限月で一時14.25倍に上昇した。支持線として意識された75日移動平均線を若干上回って推移しており、NTロングに向かいやすいところであろう。
株探ニュース