【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万8000円水準で強弱感対立もショートは仕掛けづらく、押し目狙いのロングが入りやすい
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 28010 +100 (+0.35%)
TOPIX先物 1966.5 +3.5 (+0.17%)
シカゴ日経平均先物 28045 +135
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
24日の米国市場はNYダウ、 S&P500が上昇する一方、ナスダックは下落。買い戻しの動きが先行したものの、2月の米中古住宅販売仮契約指数が4カ月連続で低下したことなどが重荷となった。ただし、サウジアラビアの石油施設がイラン武装組織の攻撃を受けたとの報道により、原油先物相場が上昇したことでエネルギー株が買われNYダウをけん引。一方、長期金利の上昇を受けて半導体株が総じて売られる格好となり、ナスダックは下落した。S&P500業種別指数はエネルギー、保険、公益事業が上昇した半面、半導体・同製造装置、自動車・同部品、ソフトウエア・サービスが下落。
シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、日中大阪比135円高の2万8045円で取引を終えた。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比30円安の2万7880円で始まったが、プラスに転じると、米国市場の取引開始後には2万8050円まで買われた。その後一気に2万7770円まで売られる場面が見られたものの、終盤にかけて買い直されており、2万8010円と再びプラスに転じて取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まろう。節目の2万8000円処で強弱感が対立しやすいが、ウクライナとロシアの代表団が28~30日にトルコで会談すると報じられているためショートの動きは入りづらいだろう。一方で2万8000円からは累積出来高の薄い価格帯であり、上へのバイアスが強まりやすいことは意識しておきたい。
また、今週はファンドによる配当再投資のほか、年金基金よる株式比率を修正するための買い需要など、期末特有の資金流入が見込まれ、押し目狙いのロングが入りやすい。需給面での下支えが意識されるなか、ショートカバーが強まる可能性はありそうだ。そのため、短期的に弱含む局面では、押し目狙いのロングスタンスとなろう。
VIX指数は20.81に低下し、2月9日につけた19.96以来の水準まで下げてきた。いったんはリバウンドも意識されやすいところだが、米国においても期末の買い需給が見込まれていることもあり、センチメントは改善傾向にあると見られる。そのため、リスク選好に向かいやすい状況にある。
先週のNT倍率は先物中心限月で14.25倍まで上昇した後に、14.21倍に低下して取引を終えた。抵抗線として意識される75日移動平均線を捉える場面も一時見られていたため、いったんはNTロングのクローズの動きも入ろう。米国の動きからハイテク株は利食い先行で始まると見られ、NT倍率の低下が見込まれる。ただし、再び抵抗線突破となればトレンドが強まる可能性もあることから、NTによるスプレッド狙いは見極めが必要なタイミングである。
株探ニュース

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