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【材料】大平金が全体相場に逆行高、ニッケル需要拡大で上値追い鮮烈

大平金 <日足> 「株探」多機能チャートより
 大平洋金属<5541>は全体下げ相場に抗し大幅高で6連騰。5日移動平均線からマドを開けて上放れ昨年来高値を更新した。日本製鉄系の合金大手でフェロニッケル製錬では世界トップクラスに位置する。LMEニッケル価格は3月上旬に、売り方による損失覚悟の大規模な買い戻し(ショートスクイーズ)により、1営業日で2倍以上に値上がりするパニック的な状況に陥ったが、現在は行き過ぎた価格形成が是正され落ち着きを取り戻している。しかし、実需は旺盛で先行き市況高が見込まれる状況に変わりはない。ニッケルは電気自動車(EV)用電池材料に使用され、世界的なEVシフトに合わせて需要は増勢基調にある。また、太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用した電力を蓄える蓄電池用でも使われることから、今後は中期的に需給が更にタイト化する可能性がある。大平金はこのニッケル価格との収益連動性が高いが、同社の22年3月期最終利益は前期比7.3倍の84億5500万円と急拡大見通しにある。また、23年3月期も伸び率こそ鈍化するものの増益基調は維持されるとの見方が強まっており、足もとで一段の上値を期待した買いを引き寄せている。

出所:MINKABU PRESS

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