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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:石油関連、三井松島HD、日本駐車場

原油先Wブル <日足> 「株探」多機能チャートより
■NEXT 原油ブル <2038>  1,567円  +291 円 (+22.8%) 一時ストップ高   11:30現在
 NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN<2038>がマド開け急騰、一時300円高はストップ高となる1576円まで一気に駆け上がった。原油市況動向に連動させたETNで、指数の前日比変動率の2倍の値動きを想定したボラティリティの高さが特徴。前週末4日にWTI原油先物価格が終値ベースで8ドル高と暴騰し1バレル=115ドル台をつけたが、アジア原油スポットドバイはこれに先立って前週3日時点で、終値で114ドル台をつけていた。ウクライナ情勢が一段と不透明感を増しており、OPECプラスの増産もままならない状況下で、目先は原油高騰に歯止めがかからないとの思惑が強まり、原油先Wブルへの投資資金流入を誘っている。

■三井松島HD <1518>  2,349円  +180 円 (+8.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 三井松島ホールディングス<1518>の上げ足鮮烈、5連騰でしかもマドを開けての急騰をみせ、東証1部値上がり率トップに買われる人気となった。世界的な資源価格の高騰が続くなか、石炭市況の上昇も顕著となっており、関連銘柄への物色人気を誘発している。特に石炭を海外から輸入販売する同社は豪州生産を柱に、価格高騰の恩恵を享受しており22年3月期営業利益は前期比3.6倍の70億円を見込んでいる。株価は思惑先行で急騰しているが、PERは依然として7倍台に過ぎず、株式需給面では日証金で貸株規制の対象となっており、空売り筋の買い戻しが株価を押し上げる、踏み上げ相場の様相をみせている。

■日本駐車場開発 <2353>  147円  +10 円 (+7.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 日本駐車場開発<2353>が高い。前週末4日の取引終了後に22年7月期上期(21年8月~22年1月)の決算を発表、営業利益が前年同期比31.4%増の23億100万円と大幅増益だったことが好感されているようだ。売上高も同6.7%増の128億4300万円と増収で着地した。月極契約の営業強化による時間貸物件の収益改善や、前期からの新規物件受託の利益寄与により駐車場事業が順調だった。また、来場者数の増加によりテーマパーク事業が伸びたほか、スキー場事業も回復傾向で推移した。あわせて、上限を400万株(発行済み株数の1.23%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好感されている。取得期間は3月8日から4月21日まで。

■平和不動産 <8803>  3,750円  +245 円 (+7.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 平和不動産<8803>は急伸。午前9時15分ごろ、国際的な不動産投資指数であるFTSE EPRA Nareit Global Real Estate Index Seriesへ採用され、同指数への組み入れは18日の営業終了後に実施される予定と発表。これを受けて、株式需給面の需要を期待した買いが入っているようだ。

■クスリアオキ <3549>  7,220円  +350 円 (+5.1%)  11:30現在
 クスリのアオキホールディングス<3549>が反発している。前週末4日の取引終了後に発表した2月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比6.0%増と4カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。客数が同2.9%増、客単価が同3.0%増とともに増加した。

■INPEX <1605>  1,404円  +67 円 (+5.0%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、出光興産<5019>、コスモエネルギーホールディングス<5021>といった石油関連株が軒並み高。INPEXは一時、前週末に比べ7%超高に買われている。この日の時間外取引のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限の価格が一時1バレル=130ドル台に急騰した。前週末の終値は115ドル台だった。ブリンケン米国務長官が6日、米国と欧州同盟国がロシア産原油の禁輸について協議していると明らかにした。ウクライナに軍事侵攻したロシアに対する経済制裁の強化を目指しているとみられ、これを受け原油の需給が一段と逼迫するとの思惑が台頭している。

■薬王堂ホールディングス <7679>  2,333円  +59 円 (+2.6%)  11:30現在
 薬王堂ホールディングス<7679>は4日ぶりに反発している。前週末4日の取引終了後に発表した2月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比6.1%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客数は同2.9%増、客単価が同3.0%増とともに増加した。

■三菱商事 <8058>  4,134円  +96 円 (+2.4%)  11:30現在
 三菱商事<8058>が全体相場に逆行し、2月17日につけた上場来高値4122円を払拭したほか、伊藤忠商事<8001>、丸紅<8002>なども前週4日につけた最高値を更新するなど、総合商社株への資金流入が勢いを増している。原油市況の騰勢が加速しており、WTI原油先物価格は前週末終値ベースで前日比8ドル高と暴騰し、1バレル=115ドル台まで一気に水準を切り上げた。これは企業の経営コスト上昇につながり、企業業績全体にはマイナス要素が大きいが、資源関連株や石油元売り株のほか、資源開発事業を手掛ける総合商社株にとってはポジティブ材料として捉えられている。

■塩野義製薬 <4507>  7,870円  +155 円 (+2.0%)  11:30現在
 塩野義製薬<4507>が全体波乱相場のなかで強さを発揮、一時300円を超える上昇で8000円大台を回復する場面があった。大手医薬品メーカーで感染症薬を主力としており、特に抗HIV薬で高い実績を持っている。新型コロナウイルスについてもワクチンや治療薬の開発に傾注しており、マーケットの同社株に対する関心も高い。全体相場は波乱含みの急落をみせているが、原油市況や海外株式市場、外国為替市場などの影響を受けにくいディフェンシブストックとしての思惑に加え、前週2月28日の参院予算委員会で岸田首相が、同社が承認申請した新型コロナ経口薬について、安全性が確認でき次第速やかに承認して必要量を供給したいと述べたこともあり、コロナ薬関連の一番手として物色人気化している。また、同社が4日に、開発中の新型コロナワクチンについて、追加接種向けの治験で米ファイザー製と同等の効果を確認したと発表、これも株高を後押ししている。

■チェンジ <3962>  1,766円  +32 円 (+1.9%)  11:30現在
 チェンジ<3962>が4日ぶり反発。前週末4日の取引終了後、SBIホールディングス<8473>と地方創生事業で資本・業務提携すると発表しており、これを好感した買いが入っているようだ。両社は地方自治体・地域企業に対して課題解決に向けた企画・提案や、デジタルトランスフォーメーション(DX)化の推進などを行っていく。これに伴い、SBIはチェンジの主要株主などから発行済み株式総数の19.78%にあたる株式を取得する予定だ。

■アインホールディングス <9627>  6,160円  +100 円 (+1.7%)  11:30現在
 アインホールディングス<9627>は小じっかり。同社は4日取引終了後、22年4月期第3四半期累計(5~1月)連結営業利益は102億1400万円(前年同期比49.9%増)だったと発表した。通期計画150億円(前期比37.2%増)に対する進捗率は68.1%。セグメント別では、ファーマシー事業は既存店の処方せん枚数の回復と前期に出店した店舗が堅調に推移したことにより、セグメント利益は177億8400万円(前年同期比29.2%増)となった。一方、リテール事業におけるコスメ&ドラッグストア事業は新型コロナウイルス感染症の影響で依然として厳しい市場環境が続いているとし、セグメント損失は14億7400万円(前年同期は15億700万円の損失)だったとした。

■清水建設 <1803>  774円  +9 円 (+1.2%)  11:30現在
 清水建設<1803>がしっかり。同社は4日、フォークリフト型の自動搬送ロボット「Robo-Carrier Fork」を開発したと発表しており、これが好材料視されている。同社はこれまで、資材搬送でパレット積みの資材を水平搬送する自動搬送ロボット「Robo-Carrier」と垂直搬送エレベータ「Autonomous-ELV」を組み合わせた自動搬送システムを実用化しているが、今回開発したRobo-Carrier Forkは、SLAM(自己位置推定技術)を活用して自己位置を認識し、指定された場所まで自律的に移動する無人フォークリフト(AGF)。同製品が自動搬送システムのラインナップに加わることで、荷降ろしから間配りまでロボットによる一貫作業が可能になるとしている。

■日野自動車 <7205>  745円  -150 円 (-16.8%) ストップ安   11:30現在  東証1部 下落率トップ
 日野自動車<7205>が大幅続落。ストップ安まで売られ、連日で昨年来安値を更新した。同社は4日取引終了後に、日本市場向け車両用エンジンの排出ガス及び燃費に関する認証申請で、エンジン性能を偽る不正行為があったことを確認し、エンジン性能に問題があることも判明したと正式に発表。出荷停止やリコールなどによる業績への影響が懸念されているようだ。不正行為があったのは、中型エンジン「A05C(HC-SCR)」、大型エンジン「A09C」「E13C」の3機種。また、小型エンジン「N04C(尿素SCR)」についても、不正の有無は判明していないものの燃費性能の問題が明らかになったとしている。なお、同社は今後も総点検として、エンジン認証手続きに関する徹底的な事実関係の調査、認証プロセスの遵守状況及びエンジン性能の検証を継続する。

■ハイレックス <7279>  1,128円  -149 円 (-11.7%)  11:30現在
 ハイレックスコーポレーション<7279>が急落。同社は4日取引終了後、22年10月期第1四半期(11~1月)連結営業利益は1億1900万円(前年同期比94.2%減)だったと発表した。上期計画28億円(前年同期比19.9%減)、通期計画76億円(前期比11.1倍)は据え置かれた。世界的な資源・素材価格高騰に伴う材料コスト上昇及び世界的なコンテナ不足による輸送コストの高止まりが想定を超えたこと、米国中心に雇用逼迫の影響から生産効率が伸び悩み、人件費が上昇したことなどが影響したとしている。

■DyDo <2590>  4,540円  -480 円 (-9.6%)  11:30現在  東証1部 下落率10位
 ダイドーグループホールディングス<2590>はウリ気配スタート。同社は4日取引終了後、23年1月期連結業績予想について、売上高1560億円、営業利益33億円(前期比28.0%減)、純利益22億円(同44.6%減)、年間配当予想60円(前期は60円)と開示した。売上高については「収益認識に関する会計基準」適用のため、前年との比較は記載されていない。コロナ禍の影響は緩やかな回復を見込むとし、原材料価格高騰による影響はあるものの、将来の成長に向けた投資を継続するとした。あわせて発表した22年1月期の連結営業利益は45億8100万円(前の期比18.2%減)だった。コロナ禍や最盛期の天候不順を背景に、売上総利益が期初計画を下回ったとした。

●ストップ高銘柄
 WTアルミ <1692>  875円  +150 円 (+20.7%) ストップ高   11:30現在
 WTパラジ <1675>  34,900円  +5,000 円 (+16.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 純パラ信託 <1543>  111,950円  +15,040 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 旅工房 <6548>  588円  -150 円 (-20.3%) ストップ安   11:30現在
 サイエンスアーツ <4412>  3,940円  -700 円 (-15.1%) ストップ安   11:30現在
 など、3銘柄

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