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【市況】東京株式(大引け)=120円安、FOMC目前で買い手控えられ5カ月ぶり新安値

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 26日の東京株式市場はリスク回避の売りが優勢となり日経平均は続落、約5カ月ぶりに昨年来安値を更新した。ただ、一部の主力株には押し目買いも観測された。

 大引けの日経平均株価は前営業日比120円01銭安の2万7011円33銭と続落。東証1部の売買高概算は10億3347万株、売買代金概算は2兆6676億円。値上がり銘柄数は917、対して値下がり銘柄数は1160、変わらずは107銘柄だった。

 きょうの東京市場は、日本時間あす未明にFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見が予定されるなか買い手控え感の強い地合いとなった。前日の米国株市場ではNYダウが急落後に戻り足に転じたが、結局小幅安で引け、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の下げは300ポイントを上回った。これを受けて東京市場はリスクオフの地合いとなり、日経平均は寄り後一貫して水準を切り下げ前場中ごろには250円超の下げで2万7000円台を下回った。先物主導で不安定な動きだったが、前場後半を境に下げ渋る展開となった。半導体関連の主力株の一角が上昇に転じるなどで全体相場を押し上げたが、いったん戻り足をみせたものの日経平均は上値も重かった。引けにかけて手仕舞い売りが出て新安値に。2万7000円大台はキープした。

 個別では、東京エレクトロン<8035>が軟調、日本電産<6594>、キーエンス<6861>も下値を探った。ファナック<6954>、村田製作所<6981>が安く、ファーストリテイリング<9983>も冴えない。塩野義製薬<4507>は大幅安。Genky DrugStores<9267>、出光興産<5019>、HIOKI<6866>などが急落したほか、ニフコ<7988>、リコー<7752>などの下げも目立つ。レノバ<9519>も売られた。石川製作所<6208>も値を下げた。

 半面、断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が上昇、ディスコ<6146>も値を上げるなど半導体製造装置主力株の一角が買い戻された。ソフトバンクグループ<9984>が堅調、任天堂<7974>も大きく買われた。ソニーグループ<6758>もしっかり。スズキ<7269>も買いを集め、ベイカレント・コンサルティング<6532>も水準を切り上げた。EduLab<4427>が急騰、サイバーコム<3852>、KeePer技研<6036>なども値を飛ばした。

出所:MINKABU PRESS

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