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【市況】ダウ平均は4日続落 先行き不透明感が根強い バンカメやモルスタの決算は良好=米国株概況

NY株式19日(NY時間16:20)
ダウ平均   35028.65(-339.82 -0.96%)
S&P500    4532.76(-44.35 -0.97%)
ナスダック   14340.25(-166.65 -1.15%)
CME日経平均先物 27580(大証終比:+60 +0.22%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は300ドル超下落し4日続落。ナスダックも1%超下落し調整局面入りとなった。序盤は前日終値を挟んで上下動に終始。取引開始前に発表になったバンカメ<BAC>とモルガン・スタンレー<MS>の決算が良好な内容だったことから買いが先行し、ダウ平均は反発して始まった。きょうは米国債利回りの上げが一服していたことも買戻し誘った。

 しかし、インフレと利上げによる景気の先行きへの不透明感も根強く、次第にIT・ハイテク株中心に戻り売りが強まり、株価指数も下げに転じた。FRBが10年に渡る大盤振る舞いの多くを元に戻すことを市場は懸念しているとの声も聞かれた。ただ、このところの下げで値ごろ感も出ており、下値での押し目買いも出ていたが、終盤にかけて下げ幅を広げる展開となっている。

 決算はバンカメ<BAC>とモルガン・スタンレーのほか、P&Gが取引開始前に発表し良好な内容だった。高インフレが企業の仕入れコストへの懸念を高めている。ただ、きょうのP&Gの良好な利益率は懸念を幾分和らげたという。

 決算はこれまでのところ、大半の企業が予想を上回っている。S&P500企業で発表を終えた44社のうち、約73%が最終利益が予想を上回っている。明日は航空大手やネットフリックス<NFLX>が発表を予定。

 フィンテックのソーファイ・テクノロジーズ<SOFI>が上昇。同社はツイッター<TWTR>の元幹部ノート氏が率いる。同社は通貨監督庁(OCC)から米銀行業の認可を受けたと発表した。

 シスコシステムズ<CSCO>が軟調。アナリストが投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。株価が目標株価に接近したほか、ファンダメンタルズの見通しがコンセンサス予想と一致したためとしている。

 高輝度の蛍光灯システムなどエネルギー管理システムを手掛けるオリオンエナジー・システムズ<OESX>が大幅安。顧客からのプロジェクト延期のため、2022年度の見通しを下方修正した。

 きょうはフォード<F>に利益確定売りが強まり、下げ幅は一時8%を超えた。8カ月超ぶりの大幅下落。特段の悪材料は出ていないが、年初からの力強い動きに一服感が出ている模様。同社が12%を保有しているリビアンの株価が今年に入って冴えない展開となっていることも圧迫。

バンカメ<BAC> 46.44(+0.18 +0.39%)
モルガン・スタンレー<MS> 95.73(+1.72 +1.83%)
ソーファイ<SOFI> 13.71(+1.65 +13.68%)
シスコシステムズ<CSCO> 58.90(-0.83 -1.39%)
オリオン・エナジー<OESX> 3.31(-0.68 -17.04%)
P&G<PG> 162.00(+5.27 +3.36%)
フォード<F> 22.45(-1.93 -7.92%)

アップル<AAPL> 166.23(-3.57 -2.10%)
マイクロソフト<MSFT> 303.33(+0.68 +0.22%)
アマゾン<AMZN> 3125.98(-52.37 -1.65%)
アルファベットC<GOOG> 2713.04(-12.77 -0.47%)
テスラ<TSLA> 995.65(-34.86 -3.38%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 319.59(+1.44 +0.45%)
AMD<AMD> 128.27(-3.66 -2.77%)
エヌビディア<NVDA> 250.67(-8.36 -3.23%)
ツイッター<TWTR> 37.35(+0.05 +0.13%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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