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【通貨】今日の為替市場ポイント:米長期金利の上昇を意識してドル売り抑制も

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

14日のドル・円は、東京市場では114円23銭から113円64銭まで下落。欧米市場では、113円49銭まで売られた後、114円27銭まで反発し、114円25銭で取引終了。本日17日のドル・円は主に114円台で推移か。米長期金利の上昇を意識して、リスク回避的なドル売りは抑制される可能性がある。

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、1月14日に米外交問題評議会(CFR)主催の行事で講演を行い、「緩和縮小の次のステップは、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジを現在の極めて低い水準からより正常な水準に戻していくことだ」との見方を伝えた。ウィリアムズ総裁は、労働市場の改善について言及しており、金利引き上げの決定に近づきつつあると述べている。バランスシート縮小を巡る決定については、利上げ開始後になりそうだが、米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は、「前回の世界金融危機時よりも速いペースで進めるべき」との考えをメディアに伝えており、市場参加者の間からは「米連邦準備制度理事会(FRB)は今年半ば頃にバランスシートの縮小作業に着手する」との声が聞かれている。一方、中国人民銀行(中央銀行)は、金融緩和策を通じて経済成長を支援する姿勢を見せており、一部の市場参加者は「米国の金融引き締めが世界経済に与える影響はある程度軽減される可能性がある」と指摘している。

《FA》

 提供:フィスコ

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