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【材料】<動意株・14日>(前引け)=ミクニ、中山鋼、前澤工業

ミクニ <日足> 「株探」多機能チャートより
 ミクニ<7247>=上げ足早め昨年来高値更新。同社は13日、電動オイルポンプ(EOP)の新たな生産ラインを中国・上海に設置すると発表しており、これが材料視されているようだ。同社のEOPは、電子制御によりモーターを駆動しオイルを吐出するポンプで、電動車の各種部品の冷却、潤滑を目的に開発された製品。既に国内で生産しているが、上海に設ける生産ラインは受注している日系電動車メーカーへの納入分を生産するのに加えて、中国系のEアクスル(電動車駆動ユニット)メーカーからの需要にも応じるもので、将来的には中国から他地域に向けて輸出することも想定している。

 中山製鋼所<5408>=5日続伸。前日まで値刻みこそ小幅ながら4日続伸と上値を慕う動きをみせていたが、きょうは一気に上げ足を加速させている。日本製鉄系の鉄鋼メーカー老舗で鋼板や棒鋼、コイル製品など熱延技術で優位性を持っている。独自技術で製造するNFG(微細粒熱延鋼板)はスーパーメタルとして注目度が高い。22年3月期は営業利益が前期比3.4倍の80億円と急拡大する見通し。株価指標面ではPER5倍台で、PBRが0.3倍と割安感が際立っている。株価は年初からバリュー株物色の流れに乗り上昇基調を強めているが、大発会から前日までの7営業日で陰線は一本のみと陽線の多さが目立っている。

 前澤工業<6489>=もみ合い上放れる。600円近辺のもみ合いを一気に上放れた。同社は上水道・下水道用機械の大手メーカーで官公庁向けのウエートが高い。13日取引終了後に発表した22年5月期上期(21年6~11月)決算は営業利益が8億400万円(前期実績は5700万円)と急拡大しており、これが株価を強く刺激する格好となった。好決算を背景に22年5月期の年間配当を従来計画の20円から24円に4円増額したことも買い人気を助長している。同社株はPERが6倍前後でPBRが0.5倍台、配当利回りが3.8%前後と極めて割安圏に位置しており、現在のバリュー株シフトの流れにも乗っている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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