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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

イオン <日足> 「株探」多機能チャートより

■イオン <8267>  2,480.5円 (-150円、-5.7%)

 イオン <8267> が6日続急落となり、昨年来安値を更新。同社は12日取引終了後、22年2月期第3四半期累計(3-11月)連結営業利益は892億4500万円(前年同期比31.0%増)、純損益は89億5600万円の赤字(前年同期は625億9000万円の赤字)だったと発表した。レンジで示した通期計画の営業利益2000億円(前期比32.8%増)から2200億円(同46.1%増)まで、純利益の200億円から300億円まで(前期は710億2400万円の赤字)は据え置かれた。9月末までの緊急事態宣言の延長、消費マインド回復の遅れなどにより、業績は期間前半に出遅れたものの、ブラックフライデーなどの需要喚起策が奏功し、月を追うごとにトレンドは改善しているとした。

■イオンFS <8570>  1,268円 (-73円、-5.4%)

 イオンフィナンシャルサービス <8570> が4日ぶり急反落。同社は12日取引終了後、22年2月期連結業績予想について、売上高は4900億円から5200億円までのレンジを4600億円(前期比5.6%減)へ、営業利益は460億円から510億円までのレンジを510億円(同25.5%増)へ、純利益は230億円から260億円までのレンジを250億円(同41.3%増)へ修正すると発表した。営業利益はレンジの上限となる見込みとされたが、株価は年初から上昇基調となっていたため、材料出つくしとの見方が優勢のようだ。あわせて発表した22年2月期第3四半期累計(3-11月)連結営業利益は442億2900万円(前年同期比78.0%増)だった。審査の精緻化や債権回収の強化に取り組み、貸倒関連費用を改善したことに加え、デジタル化による利便性及び生産性向上により費用を抑制したことで、前年同期を大幅に上回ったとしている。

■サイゼリヤ <7581>  2,689円 (-111円、-4.0%)

 サイゼリヤ <7581> が大幅反落。同社は12日取引終了後、22年8月期第1四半期(9-11月)連結営業損益は2億1900万円の赤字(前年同期は3億7400万円の黒字)と発表しており、営業赤字転落が嫌気されたようだ。上期計画の10億円の黒字(前年同期は7億8200万円の赤字)、通期計画の70億円の黒字(前期は22億6400万円の赤字)は据え置かれた。コスト削減と従業員の労働環境改善のため、緊急事態宣言解除後も深夜営業中止を継続しているとした。

■ファストリ <9983>  59,140円 (-1,160円、-1.9%)

 ファーストリテイリング <9983> が反落。米金利上昇への警戒を背景に日米ともに高PER銘柄への売り圧力が強まっているが、同社株は昨年12月下旬から今週明けにかけて12営業日連続安と下値模索の動きを強め、20年8月以来約1年5ヵ月ぶりの安値圏に沈んでいた。前日12日は13営業日ぶりに反発し6万円台を回復したものの、日経225先物買い戻しに伴うインデックス買いの影響に押し上げられた要素も強く、13日は全体地合い悪のなかで改めて売り直される展開を強いられ前々日の安値を下回った。13日は午前9時半時点で、日経平均のマイナス寄与度トップとなり日経平均を40円程度押し下げた。同日は、同社の21年9-11月期決算発表を控えていることで、この結果を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせたようだ。

■片倉 <3001>  2,293円 (-43円、-1.8%)

 片倉工業 <3001> が3日ぶりに反落。12日の取引終了後、かたくら(東京都中央区)によるMBO(経営陣による買収)の結果が不成立となったと発表しており、これが嫌気された。応募株券の総数が買い付け予定数の下限(2214万6000株)に満たなかったことが要因。これに伴い、従来無配としていた21年12月期期末一括配当を16円実施するとともに、21年12月31日を基準日とする株主優待制度を継続するとしている。

※13日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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