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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ソニーG、出前館、アップル関連

ソニーG <日足> 「株探」多機能チャートより
■日経レバ <1570>  16,190円  +535 円 (+3.4%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が500円を超える上昇で1万6000円台を回復すると同時に、中期波動の分水嶺である75日移動平均線を上回ってきた。日経平均株価に連動するように組成されたETFで価格変動率が日経平均株価の2倍に設定されており、ボラティリティの高さが特徴となっている。きょうは、全体相場が前日の米株高を受けてリスクオンに傾き、日経平均が大幅高に買われており、それに追随する形となった。一方、日経平均に対し逆方向に連動するのがNEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>で、日経レバと同様に価格変動率は2倍に設定されている。リスクオンの地合いのなか、きょうは380~390円近辺のもみ合いを下放れる格好となっている。

■ソニーグループ <6758>  14,970円  +495 円 (+3.4%)  本日終値
 ソニーグループ<6758>が買い優勢の展開で昨年来高値を更新。戦略商品であるCMOSイメージセンサーの成長性と映画や音楽などコンテンツ分野における抜群のブランド力を評価し、海外投資家とみられる投資資金の流入が継続的に観測されている。業績面でも22年3月期営業利益は従来見通しの9800億円から1兆400億円(前期実績は米国会計基準で9718億6500万円)に増額していることで買い安心感がある。

■出前館 <2484>  946円  +26 円 (+2.8%)  本日終値
 出前館<2484>が大幅高で4日続伸。東京都で3日に確認された新型コロナウイルス感染者数が103人を数えて約3カ月ぶりに100人を超え、全国でも782人の新規感染者が発生したことを受けて、感染再拡大に伴いデリバリーサービス需要が増加するとの思惑から買われているようだ。

■しまむら <8227>  9,930円  +270 円 (+2.8%)  本日終値
 しまむら<8227>が反発。岩井コスモ証券が12月30日付で投資判断を「B+」から「A」とし、目標株価を1万1500円から1万1600円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。22年2月期第3四半期累計業績は売上高、純利益で過去最高を更新しており、同証券では会社計画に対してともに順調な進捗であると評価。また、懸念となっている供給面や物流コストの上昇などへの対応策なども示されたことから、通期純利益は会社予想を若干上回る314億5000万円(会社予想312億3900万円)になると予想。株価指標面でも実績PBR1倍割れと割安な水準にある点も株価の下支えになるとみている。

■太陽誘電 <6976>  6,800円  +180 円 (+2.7%)  本日終値
 太陽誘電<6976>やTDK<6762>、アルプスアルパイン<6770>、村田製作所<6981>など「アップル関連」が軒並み高。3日の米株式市場で米アップル<AAPL>の株価が一時、前週末比5.31ドル高の182.88ドルをつけ、時価総額が米国企業として初めて3兆ドルを突破したことが刺激材料となった。株価上昇の背景には「iPhone」を牽引役とした業績拡大があるとされ、サプライヤー各社への業績寄与も期待が高まっている。

■セブン銀行 <8410>  244円  +6 円 (+2.5%)  本日終値
 セブン銀行<8410>は高い。同社はきょう、トラストバンク(東京都渋谷区)が運営する地域通貨プラットフォーム「chiica(チーカ)」とATM提携を開始したと発表した。「chiica」は各自治体が地域通貨を発行することができる地域通貨プラットフォームで、約30の自治体に導入されている。各自治体が「chiica」上で発行した地域通貨にチャージされた金額の範囲内で、対象店舗で決済などに利用することが可能。宮崎県川南町の電子地域通貨「トロン通貨」とのATM提携をきょうから開始し、現金チャージ可能な通貨を今後順次拡大していくとしている。

■日本電解 <5759>  5,620円  +130 円 (+2.4%)  本日終値
 日本電解<5759>が4連騰して上場来高値を更新したほか、ニッポン高度紙工業<3891>や田中化学研究所<4080>など「EV電池関連」が高い。米テスラ<TSLA>が2日に発表した21年10~12月期の販売台数が前年同期比70.9%増の30万8600台と大幅に増加したことを受けて、需要増への期待から関連銘柄に買いが入っているようだ。

■テレ朝HD <9409>  1,466円  +33 円 (+2.3%)  本日終値
 テレビ朝日ホールディングス<9409>は後場一段高。子会社のテレビ朝日が21年(21年1月4日~22年1月2日)の年間平均視聴率で個人全体、世帯ともにプライムタイム(午後7時~11時)で関東地区トップ(ビデオリサーチ調べ)を獲得したと複数のメディアで伝えられており、好感されたもよう。スポーツ報知によると、個人全体では5.9%で8年ぶり、開局以来2回目となる年間プライム1位を獲得した。また、世帯視聴率は10.4%で2年連続、開局以来4回目の年間プライム1位となった。「報道ステーション」など報道、情報番組が引き続き好調だったとしている。

■富士フイルム <4901>  8,699円  +173 円 (+2.0%)  本日終値
 富士フイルムホールディングス<4901>は反発。同社子会社の富士フイルムビジネスイノベーションはきょう午前11時に、最新のクラウド型ERPシステム「Microsoft Dynamics 365」を主力とした基幹システムの販売及び導入支援のビジネスに新規参入すると発表した。富士フイルムビジネスイノベーションは、HOYA<7741>のIT子会社「HOYAデジタルソリューションズ」を買収し、1日付で100%子会社「富士フイルムデジタルソリューションズ」とした。これまでのHOYAの子会社としての事業を継続するだけでなく、富士フイルムビジネスイノベーションが保有する業務効率化のソリューションやノウハウを組み合わせて事業展開を行う方針であり、複合機事業に次ぐ中核事業に成長させる方針であるとした。

■SBSホールディングス <2384>  3,330円  +65 円 (+2.0%)  本日終値
 SBSホールディングス<2384>が続伸。4日付の日本経済新聞朝刊で、「電子商取引(EC)宅配物流に本格参入し、2030年までに約1600億円を投じて首都圏にEC荷物専用の拠点を15カ所ほど新設する」と報じられており、これが好材料視された。記事によると首都圏に3万平方メートルほどのEC専用倉庫を15カ所ほど新設するという。EC宅配市場は拡大基調にあり、これからECに参入する製造業者や小売業を対象に、宅配大手が扱わない少量荷物の即日宅配などの需要を取り込むとしている。

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