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【市況】3日の米国市場ダイジェスト:NYダウ246ドル高、経済の強い回復を楽観視

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ246ドル高、経済の強い回復を楽観視

ダウ平均は246.76ドル高の36585.06ドル、ナスダックは187.83ポイント高の15832.80で取引を終了した。新型コロナ、オミクロン変異株急拡大にもかかわらず、「流行が短期で収束する」との専門家の見解を受け、経済の強い回復継続期待に寄り付き後、上昇。食品医薬品局(FDA)は製薬会社ファイザー(PFE)の新型コロナウイルスワクチンをめぐり、12-15歳にも追加接種を認める緊急使用許可を出したと発表。オミクロン株流行への対策強化も好感され、終日堅調に推移した。ハイテク株の上昇も後押しし、引けにかけてダウは上げ幅を拡大。セクター別では自動車・自動車部品、エネルギーが上昇した一方、商業・専門サービスが下落した。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は昨年10-12月の世界出荷台数が過去最高を記録したことが好感され、上昇。航空会社のデルタ(DAL)、ユナイテッド(UAL)、アメリカン(AAL)やカジノを経営するウィン・リゾーツ(WYNN)、クルーズ船運営のカーニバル(CCL)、小売りのギャップ(GPS)は経済活動の再開に伴う業績回復期待に軒並み上昇した。半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)や銀行のウェルスファーゴ(WFC)は、アナリストの投資判断引き上げを受け上昇。暗号資産取引プラットフォームを提供するロビンフッド(HOOD)は著名投資家のキャシーウッド氏による大量の同社株購入が明らかになり買われた。一方、在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)はアナリストの投資判断引き下げを嫌気し、下落。

携帯端末のアップル(AAPL)は成長期待から上昇し、株式時価総額が国内企業で初めて3兆ドル大台を超えた。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米長期金利上昇や株高を意識してドル買い強まる

3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円95銭まで下落後、115円36銭まで上昇し、115円34銭で引けた。新型コロナ、オミクロン変異株の感染流行は短期間で収束し、大規模な経済封鎖は回避される見込みであることから、景気回復が続き、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げを織り込む長期金利の上昇に伴い、ドル買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1364ドルから1.1280ドルまで下落し、1.1299ドルで引けた。ユーロ・円は130円74銭から130円02銭まで下落。ポンド・ドルは1.3506ドルから1.3431ドルまで下落。ドル・スイスは0.9129フランから0.9200フランまで上昇した。


■NY原油:反発で76.08ドル、株高を意識した買いが入る

NY原油先物2月限は、反発(NYMEX原油2月限終値:76.08 ↑0.87)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+0.87ドルの76.08ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは74.27ドル-76.46ドル。ニューヨーク市場の序盤にかけて74.27ドルまで売られたが、欧米株高を意識した買いが入ったことで一時76.46ドルまで買われた。新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の感染拡大が経済に与える影響を見極める必要があるものの、通常取引終了後の時間外取引でも76ドル近辺で推移し、底堅い動きを保った。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 46.18ドル +1.69ドル(+3.80%)
モルガン・スタンレー(MS) 100.19ドル +2.03ドル(+2.07%)
ゴールドマン・サックス(GS)395.33ドル +12.78ドル(+3.34%)
インテル(INTC) 53.21ドル +1.71ドル(+3.32%)
アップル(AAPL) 182.01ドル +4.44ドル(+2.50%)
アルファベット(GOOG) 2901.49ドル +7.90ドル(+0.27%)
フェイスブック(FB) 338.54ドル +2.19ドル(+0.65%)
キャタピラー(CAT) 207.00ドル +0.26ドル(+0.13%)
アルコア(AA) 60.36ドル +0.78ドル(+1.31%)
ウォルマート(WMT) 144.65ドル -0.04ドル(-0.03%)
《ST》

 提供:フィスコ

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