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【材料】<動意株・27日>(前引け)=佐鳥電機、タムラ、ヘリオスTH

佐鳥電機 <日足> 「株探」多機能チャートより
 佐鳥電機<7420>=一気に4ケタ大台乗せ。NEC製品などの取り扱いウエートの高いエレクトロニクス商社だが、自社オリジナル製品の設計開発及び量産を行っていることで業績成長期待が強い。半導体製造装置用の制御機器や車載用センサーICなども好調で、22年5月期業績予想は期初予想を大幅上方修正、営業利益段階で14億5000万円(前期比61%増)見込みにある。タムラ製作所<6768>傘下のベンチャー企業ノベルクリスタルテクノロジーは酸化ガリウムウエハーの開発及び製造販売を手掛けているが、佐鳥電機も出資している。ノベルクリスタルは24日取引終了後に酸化ガリウムを材料とする高電圧対応のパワー半導体ダイオードの開発を発表しており、これも株価の押し上げ材料となっている。

 タムラ製作所<6768>=ストップ高カイ気配。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は24日、「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」で酸化ガリウムショットキーバリアダイオードの製品化開発に取り組むノベルクリスタルテクノロジー(埼玉県狭山市)が、アンペア級・1200V耐圧の「酸化ガリウムショットキーバリアダイオード(SBD)」を開発したと発表。ノベルクリスタルテクノロジーは、タムラのカーブアウトベンチャー及び情報通信研究機構(NICT)の技術移転ベンチャーとして設立された経緯があることから、これが刺激材料となっているようだ。この開発は、世界初となる画期的なもので、パワーエレクトロニクスの低価格化や高性能化につながる1200V耐圧の酸化ガリウムSBDの製品化が大きく前進することになるという。また、太陽光発電向けパワーコンバータ、産業用汎用インバーターや電源などのパワーエレクトロニクス機器の効率向上や小型化により、自動車の電動化や空飛ぶ車などの電気エネルギーの効率利用への貢献にも期待ができるとしている。

 ヘリオス テクノ ホールディング<6927>=マド開け急伸。前週末24日の取引終了後、連結子会社ナカンテクノが「配向膜印刷装置」の大型受注を獲得したと発表しており、これを好感した買いが流入している。受注先は従来から取引のあるメーカーで、受注金額は約20億円。23年3月期に売り上げ計上する予定としている。なお、22年3月期業績に与える影響はないとしている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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