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【材料】<動意株・9日>(大引け)=デジハHD、Tワークス、テスHDなど

デジハHD <日足> 「株探」多機能チャートより
 デジタルハーツホールディングス<3676>=3連騰で上場来高値が視界入り。ここ、継続的な実需買いが観測されており、25日移動平均線を足場に3連続陽線で一気に最高値近辺まで水準を切り上げてきた。同社はモバイルゲームソフトの不具合を検出するデバッグ事業を主力展開するが、非ゲーム分野の拡充にも力を入れ、デジタルトランスフォーメーション(DX)投資が活発化するなか足もとの業績は絶好調に推移している。22年3月期は営業利益段階で前期比10%増の21億円と2ケタ成長を見込むが、市場では保守的との見方が強く、増額修正の可能性が指摘されている。

 トレードワークス<3997>=ストップ高。8日の取引終了後、アイエント(東京都渋谷区)と協業し、日本初のオンライン免税ECサービス「Tax Free Online」のシステム提供を開始したと発表しており、これを好感する買いが入っている。「Tax Free Online」は訪日外国人が免税で買い物ができる免税店サイト。両社はウィズコロナ・アフターコロナを見据え、世界の観光需要を取り込む試みとして非接触型免税サービスの準備を進めてきた。アイエントがサービスを運営し、同社は免税ECプラットフォームのシステム開発・システム保守全般を担当するという。

 テスホールディングス<5074>=上値指向。きょう11時に、インドネシアでバイオマス燃料を販売する子会社のPT INTERNATIONAL GREEN ENERGYが、PKS(パームヤシ殻)燃料を対象にGGL認証(Green Gold Label)を取得したと発表しており、これが好感されている。GGL認証は持続可能なバイオマスの認証のひとつで、調達されたバイオマス製品が持続可能な方法で生産されたという保証を提供するスキーム。日本では再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT制度)に係る事業計画策定ガイドライン(バイオマス発電)で定められた第三者認証のひとつとなっている。同社グループは、日本国内のバイオマス発電事業者に向けて、同認証取得による持続可能なバイオマス燃料の供給を行うとしている。

 リファインバースグループ<7375>=一時ストップ高、年初来高値を更新。同社は8日、廃タイルカーペットの回収網を拡大したと発表。廃タイルカーペットからタイルカーペットの原料であるリファインパウダーを製造するタイルカーペットの水平循環型リサイクル事業の強化につながるとの見方などがあるようだ。これまで廃タイルカーペットの回収は関東圏を中心に行っていたが、このほど中部圏及び近畿圏に回収網を拡大。これにより、3大経済圏で発生する廃タイルカーペットを同社グループでリサイクルすることが可能になるという。なお、中部圏・近畿圏での回収は、住江織物<3501>グループのスミノエと、エコフォレスト(名古屋市中川区)、大栄環境(大阪府和泉市)が協業して行い、中部圏ではエコフォレスト、近畿圏では大栄環境が回収する。

 CRI・ミドルウェア<3698>=3連騰。同社は映像や音声に特化した基盤ソフトウェア開発を手掛け、仮想空間の新たな概念であるメタバース関連分野にも積極展開している。具体的にはバーチャルアバターの制作ツールとして、音声解析で唇の動きを生成し、口がリアルに動くことでより精度の高いバーチャルアバターを作り出すことができるソフトなどを米国企業に提供している。ここメタバースファッション事業に展開するシーズメン<3083>が急速人気化しマーケットの注目を集めるなど、メタバース分野で展開する銘柄群に短期資金が集中する傾向がある。

 セルソース<4880>=マド開け急伸、新値街道復帰。8日の取引終了後、21年10月期業績予想の上方修正を発表。売上高を28億1000万円から29億2200万円(前の期比57.5%増)へ、営業利益を7億5900万円から9億9200万円(同2.4倍)へ増額しており、これを好感した買いが入っているようだ。再生医療に対する社会的認知度の高まりを背景に業績拡大が予想されたことから6月に通期予想の上方修正を行ったものの、その後想定を上回る提携医療機関数の拡大や加工受託件数の増加があったことから再度見通しを引き上げた。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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