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【市況】1日の株式相場見通し=続落か、パウエル発言嫌気した米株急落に追随

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 1日の東京株式市場は、引き続きリスク回避の売りが優勢となり日経平均は下値を探る展開となりそうだ。ただし深押しした際には、売り一巡後に空売りの買い戻しや押し目買いで戻り足に転じる可能性がある。前日の米国株市場では新型コロナウイルスの新たな変異株であるオミクロン株に対する警戒感が強まる一方で、米上院で議会証言を行ったパウエルFRB議長がテーパリングを加速させる可能性に言及、これを受けてNYダウ、ナスダック総合指数、S&P500指数いずれも大きく水準を切り下げる展開を余儀なくされた。パウエル議長がインフレについてこれまでの一過性であるとの見方を撤回する意向を示し、タカ派寄りに政策スタンスを転換したことは米株市場にとってネガティブサプライズとなった。東京市場では米株安を引き継いでリスクオフの流れが続きそうだが、日経平均は前日までの3営業日合計で1700円近い下げをみせていることから目先リバウンド狙いの買いも流入しやすい。

 11月30日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比652ドル22セント安の3万4483ドル72セントと大幅反落。ナスダック総合株価指数は同245.143ポイント安の1万5537.691だった。

 日程面では、きょうは7~9月期法人企業統計、11月の新車・軽自動車販売台数など。また、海外では7~9月期豪GDP、11月の財新中国製造業PMI、11月のADP全米雇用リポート、11月の米ISM製造業景況指数、ベージュブックなど。

出所:MINKABU PRESS

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