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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 買い先行で始まるも、後場は一転ポジション圧縮の動きが強まる


大阪12月限
日経225先物 27470 -750 (-2.65%)
TOPIX先物 1896.0 -51.5 (-2.64%)

 日経225先物(12月限)は750円安の2万74770円で取引を終了。寄り付きは2万8600円とシカゴ日経平均先物清算値(2万8330円)を大きく上回って始まった。その後も上げ幅を広げると、現物の寄り付き直後には2万8720円まで上昇。ただし、買い一巡後は戻り売りに押され、前引けにかけては2万8430円まで上げ幅を縮めた。後場に入ると2万8400円辺りで保ち合いを継続していたが、後場半ばから急速に軟化し一気に2万8000円を割り込んだ。引けにかけてはさらに下落幅を広げ、2万7470円と本日の安値で取引を終えた。

 29日の米国市場はハイテク株主導でリバウンドをみせた流れを受けて、東京市場でも値がさハイテク株が日経平均株価をけん引する格好となった。ただし、買い一巡後はハンセン指数の弱い値動きが神経質にさせ、前引けにかけて上げ幅を縮めた。さらに、後場半ばには米医薬品メーカー、モデルナ<MRNA>のステファンCEOが、新たな変異株(オミクロン株)に対する既存のワクチンの効果は弱いとする見通しを示したことが報じられると、ポジションを圧縮する動きが強まる格好となった。

 また、グローベックスの米株先物でNYダウ先物が一時500ドルを超す下げをみせていたほか、大引けではMSCIのリバランスによる資金流出が2000億円程度と観測されていたことも、ややパニック的な売りにつながったとみられる。日経225先物は前日の安値水準を下回ってきており、目先的には10月7日につけた安値2万6980円(ナイトセッションを含む)がターゲットとして意識されてくる可能性もあろう。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.48倍だった。後場の急落の影響により一時14.39倍まで低下し、75日移動平均線を割り込む場面もあったが、その後の切り返しで下ヒゲを残す形状となった。

 手口面では日経225先物はBofAが1340枚、ゴールドマンが1300枚、モルガンSが1270枚、みずほが1130枚、クレディスイスが1170枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが2800枚、ソジェンが1470枚、UBSが670枚、バークレイズが650枚程度の買い越しだった。TOPIX先物ではUBSが2080枚、モルガンSが1900枚、JPモルガンが1820枚、ゴールドマンが1730枚程度の売り越しに対して、ソジェンが6200枚、みずほが2060枚、ABNアムロが1740枚程度の買い越しだった。

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