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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱UFJ、日立物流、新型コロナ関連

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■アマノ <6436>  2,512円  -76 円 (-2.9%)  本日終値
 アマノ<6436>は続落。同社26日取引終了後、自律移動ロボットの研究・開発などを行うPreferred Robotics(東京都千代田区)の第三者割当増資を引き受け、30日に20億円を出資すると発表した。これにより、アマノの持ち分法適用関連会社となる可能性があるとしているが、これを材料視した買いは限定的のようだ。Preferred Roboticsは、深層学習技術やロボティクスなどの先端技術を実用化することを目的に14年3月に創業したPreferred Networks(東京都千代田区)が11月1日に会社分割によって設立した。アマノではクリーンシステム事業を将来の成長ドライバーとする方針であり、ロボット技術の知見を有するPreferred Roboticsを最適なパートナーと認識し、今回の出資を決めたとしている。

■DyDo <2590>  4,955円  -105 円 (-2.1%)  本日終値
 ダイドーグループホールディングス<2590>は前週末の終値を挟んでもみ合い。同社は26日取引終了後、22年1月期第3四半期累計(1月21日~10月20日)連結営業利益が52億5700万円(前年同期比17.6%減)だったと発表した。通期計画42億円(前期比25.0%減)を25.2%超過して進捗しているが、新型コロナウイルス感染症の終息時期の見通しは不透明であるとして、通期業績予想を修正する必要はないと判断したとしている。第3四半期連結累計期間は自販機設置台数の増加に加えて、自販機1台あたりの販売数量が前年同期との対比では増加に転じたことから、自販機チャネルが業績に大きく貢献した。一方、販売費及び一般管理費も前年同期比で増加し、主に国内飲料事業における自販機の減価償却費の増加などが影響したとしている。

■三菱UFJ <8306>  610.1円  -12.9 円 (-2.1%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが続落。世界同時株安の様相となるなか、前日の米国株市場ではバンカメ<BAC>が4%近い下げをみせたほか、JPモルガン・チェース<JPM>も3%超下落するなど大手金融株への売りがかさんだ。新型コロナウイルスの新たな変異株であるオミクロン株の影響で、経済に再び下押し圧力が加わるとの思惑から米長期金利が急低下した。米10年債利回りは前週末終値ベースで1.477%と1.6%台半ばから一気に1.5%台を割り込む水準まで水準を切り下げており、これが金融株の下落を助長する形となった。東京市場でも米国事業を手掛けるメガバンクは、この流れを引き継ぎ下値を探る展開を強いられた。

■マネーフォワード <3994>  8,280円  -140 円 (-1.7%)  本日終値
 マネーフォワード<3994>は前場の中ごろからプラス圏へ浮上したが、後場は売りに押される展開となった。同社は午後1時ごろ、ジェーシービー(東京都港区)と業務提携を締結したと発表しており、これを材料視した買いも入ったようだ。JCBが提供する「JCB法人カード利用明細データ連携サービス」が、マネフォのクラウド型経費精算システム「マネーフォワード クラウド経費」に対応した。これによって「マネーフォワード クラウド経費」にカードの利用明細データが自動で取り込まれ、利用者がJCB法人カードの情報を「マネーフォワード クラウド経費」上で登録すると、カードの利用日、利用金額、加盟店名といった内容が「利用後最短翌日」に自動的に利用者の「マネーフォワード クラウド経費」画面に表示されるとしている。

■ワコールHD <3591>  2,002円  -30 円 (-1.5%)  本日終値
 ワコールホールディングス<3591>が8日続落。前週末26日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。上限を100万株(発行済み株数の1.60%)、または25億円としており、取得期間は21年12月1日から22年3月24日まで。株主還元及び資本効率の向上と経営環境に応じた機動的な資本政策の遂行を可能とすることが目的という。

■日立物流 <9086>  4,650円  -55 円 (-1.2%)  本日終値
 日立物流<9086>が続落。この日午前中、大阪市此花区の日立物流西日本の6階建ての倉庫で火災が発生したことが伝えられており、これが嫌気された。なお、被害状況などの詳細はまだ発表されていない。

■東京エレクトロン <8035>  60,600円  -240 円 (-0.4%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が続落しフシ目の6万円大台攻防となった。半導体製造装置関連の主力銘柄が軟調、半導体シリコンウエハーを手掛けるSUMCO<3436>や信越化学工業<4063>なども売り優勢に傾いた。新型コロナウイルスの新たな変異種であるオミクロン株が発見されたことで、世界的に経済活動への影響が懸念されている。半導体関連株も目先はリスク回避の流れのなか利益確定を急ぐ動きが表面化した。前週末の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株指数が大きく売られたが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)はそれらを上回る3%近い急落をみせており、この流れが東京市場にも波及する形となった。

■ジーダット <3841>  1,600円  +300 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値
 ジーダット<3841>がストップ高まで買われた。同社は26日、パワーデバイス向けチップレイアウト自動生成ツール「PowerGenerator」を開発し、12月末に販売を開始すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)やRC(逆導通)-IGBT、SiC(シリコンカーバイド)などに代表されるパワーデバイスの設計では、レイアウトを構成する要素が多く、かつ複雑であるため、従来の自動レイアウトツールは適用できず人手による設計が主流となっているが、「PowerGenerator」は従来1週間強を要していたチップレイアウトの設計を約30分以内で完了することが可能。同社が従来から販売しているパワーデバイスの高速/高精度電源解析ツール「PowerVolt」と「PowerGenerator」を組み合わせることで、短期間でレイアウト設計から特性確認が可能となり、試作コスト削減・設計期間増加リスクの大幅な削減効果が期待できるとしている。

■アミタホールディングス <2195>  4,145円  +700 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 アミタホールディングス<2195>がストップ高。同社は26日取引終了後、12月31日を基準日として、1株につき5株の割合で株式分割を行うと発表しており、材料視された。投資単位あたりの金額を引き下げることにより、株式の流動性向上と投資家層拡大、及び株主数の増加を図ることが目的としている。

■川本産業 <3604>  1,065円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 川本産業<3604>がストップ高に買われたほか、中京医薬品<4558>もストップ高に買われる展開となるなど異彩を放った。このほか、大幸薬品<4574>、昭和化学工業<4990>、重松製作所<7980>など一連の新型コロナウイルス関連株に位置づけられる銘柄が軒並み高に買われたる。新型コロナの新たな変異株であるオミクロン株が出現したことで、ここ調整色を強めていたコロナ対策関連銘柄の株価も改めて刺激される格好となった。

■サイエンスアーツ <4412>  7,250円  +1,000 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 サイエンスアーツ<4412>がストップ高の7250円に買われた。24日にマザーズに新規上場した直近IPO銘柄で、デスクレスワーカー(現場労働者)のためのコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」の開発・販売が主な事業。上場初日はカイ気配のまま終了し、上場2日目に公開価格1710円の2.7倍にあたる4545円で初値をつけたが、25、26日とストップ高に買われており、デジタルトランスフォーメーション(DX)の一角として、また値動きの軽い直近IPO銘柄として上値への期待から継続して買いが入ったようだ。

●ストップ高銘柄
 中京医薬品 <4558>  366円  +80 円 (+28.0%) ストップ高   本日終値
 i-plug <4177>  6,620円  +1,000 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 リボミック <4591>  681円  +100 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 など、2銘柄

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