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【市況】<マ-ケット日報> 2021年11月25日

 25日の市場は日経平均が反発。終値は前日比196円高の2万9499円だった。前日に急落した反動や米国でハイテク株が買われた安心感から買い戻す動きが活発化。日経平均は25日移動平均線(2万9353円)や、一時は心理的な節目である2万9500円を上回って推移した。やはり米金利の上昇一服は日本株にとって効くようである。こうなると1ドル=115円台に再度入った円安も輸出株中心に好感され、日経平均の上昇に一役買っている。

 昨日の米国市場は金融株の下げを受けてダウ平均は3日ぶりに小反落した。この日は長期金利の上昇が一服して金融株が下落。この影響度の大きい指数としてダウ平均だけが下げてしまった。一方、金利低下で買いが入ったのが主力ハイテク株で、これらの銘柄が多いナスダック指数は3日ぶりに反発している。もっとも、米国では感謝祭の祝日を25日に控えて積極的な売買はあまり見られない。感謝祭明けのブラックフライデー商戦を見極めたい雰囲気がある。

 さて、東京市場は昨日に下げ過ぎた反動もあって戻りを試す1日となった。一時は日経平均が267円高と買われる場面があったが、買い一巡後は今晩の米国市場が感謝祭で休場のため様子見ムードが終盤は強まってしまった。東証1部の出来高も9億株台と今月1番の少なさに低迷。明日は週末となるためさらに方向感の乏しい1日となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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