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【市況】概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は小反落、インフレ加速懸念が足かせ

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 104514.19 +0.83%
24日のブラジル株式市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比860.37ポイント高(+0.83%)の104514.19で取引を終了した。102464.3から105041.2まで上昇した。

売りが先行した後は買い戻され、引けまで高値圏でもみ合った。米長期金利の低下を受け、ブラジル市場からの資金流出懸念が後退。また、株価の上昇期待なども引き続き支援材料となった。一方、追加の利上げ懸念が引き続き指数の足かせとなった。

【ロシア】MOEX指数 3950.56 -0.25%
24日のロシア株式市場は小反落。主要指標のMOEX指数は前日比9.77ポイント安(-0.25%)の3950.56で取引を終了した。4021.25から3913.39まで下落した。

プラス圏で推移した後は売りに押され、引けまで狭いレンジでもみ合った。インフレ率の加速懸念が警戒され、売りが広がった。10月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比で27.5%となり、前月の26.3%から加速した。一方、指数の下値は限定的。経済指標の改善が好感された。10月の鉱工業生産は前年比で7.1%上昇し、前月の6.8%と予想の6.0%を上回った。

【インド】SENSEX指数 58340.99 -0.55%
24日のインドSENSEX指数は反落。前日比323.34ポイント安(-0.55%)の58340.99、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同88.30ポイント安(-0.50%)の17415.05で取引を終えた。

プラス圏で推移したが、終盤はマイナス圏に転落した。前日の欧州市場の下落に加え、この日のアジア市場が軟調な値動きを示していたことを受け、インド市場も売りが広がった。また、国内での暗号資産の取引をめぐり、政府が冬季国会で禁止案を提出するとの報道も金融セクターの圧迫材料。ほかに、外国人投資家(FII)の売り越しもが指数の足かせとなった。FIIはこの日までに5日連続の売り越しとなった。

【中国本土】上海総合指数 3592.70 +0.10%
24日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比3.61ポイント高(+0.10%)の3592.70ポイントと4日続伸した。約1カ月ぶりの高値水準を切り上げている。

景気下支え策の期待感が相場を支えた。経済回復ペースの鈍化懸念がくすぶるなか、中国人民銀行(中央銀行)は緩和的な金融政策に舵を切る??との見方が広がっている。また、工業和信息化部(工業情報化部)と人民銀は、中小企業の支援策を拡充していく方針をそれぞれ発表した。商品市況高も追い風。昨夜のWTI原油先物は前日比2.3%高と大幅続伸し、この日の上海商品取引所では非鉄や鉄筋など主要な産品の先物価格が堅調を保った。米金利の上昇基調や、欧州の新型コロナウイルス感染再拡大などを不安視した売りが先行したものの、下値は堅く、指数は中盤からプラスに転じている。

《FA》

 提供:フィスコ

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