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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 膠着感の強い展開のなか、NT倍率はいったん上昇を想定


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 29460 +90 (+0.30%)
TOPIX先物 2027.0 +3.0 (+0.14%)
シカゴ先物 29460 +90
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 24日の米国市場はNYダウが小幅に下落する一方、 S&P500ナスダックは上昇。週間の米新規失業保険申請件数が19万9000件(市場予想は26万件)と52年ぶりの低水準となったほか、10月の個人消費支出(PCE)が市場予想以上に増加するなか、早期利上げ観測が高まった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で数人の高官が資産購入額の削減ペースをやや速めるべきとの見解を示したことが明らかになり、相場の重荷となった。また、感謝祭の祝日を25日に控えて積極的な取引が見送られるなか、米長期金利の上昇が一服し、半導体株の一角には買い戻しの動きがみられた。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、不動産、エネルギーが上昇する一方で、素材、電気通信サービス、運輸が下落。

 シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比90円高の2万9460円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比変わらずの2万9370円で始まり、2万9270円~2万9400円を挟んだ保ち合いを継続。米国市場の取引開始後に2万9220円まで下落する場面もあったが、終盤にかけてショートカバーが優勢となり、2万9460円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや買い先行で始まり、前日の大幅な下げに対するリバランスは意識されるものの、買い一巡後は膠着感の強い相場展開になりそうだ。米国市場では半導体株に買い戻しの動きがみられていることから、東京市場でも値がさハイテク株の上昇に期待。そのため、日経225先物は25日移動平均線を支持線に2万9500円を意識した値動きになろう。

 もっとも、海外勢は感謝祭の祝日となることから商いは限られる。短期筋による仕掛け的な動き以外は方向感に欠けそうだ。VIX指数は一時20.96まで上昇する場面もみられたが、その後低下し18.58で終えている。75日線が支持線として機能しているためリスク選好ムードは高まらないものの、ひとまず安心感にはつながりそうだ。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.51倍に低下した。25日線まで低下したことから、いったん反転が意識されやすく、NTロングでのスプレッド狙いのポジションを組成する動きも想定されやすいだろう。

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