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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):直近IPO銘柄、バルクHD、ジェイリース

バルクHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■バルクホールディングス <2467>  334円  +66 円 (+24.6%) 一時ストップ高   本日終値
 バルクホールディングス<2467>は後場急伸。午後0時ごろ、子会社マーケティング・システム・サービス(MSS)が、ソフトバンクグループ<9984>傘下のソフトバンクロボティクス(東京都港区)と連携すると発表。MSSのプロモーション力とソフトバンクロボティクスのロボット技術の融合により、マーケティングDX(デジタルトランスフォーメーション)の新ソリューションを開発・展開するのが狙い。提携による取り組みの第1弾として、MSSはソフトバンクロボティクス及びそのパートナーのアイリスオーヤマ(仙台市青葉区)が提供する除菌清掃ロボット「Whiziアイリスエディション」に商品やPOP、スピーカー、カメラ、デジタルサイネージなどを搭載し、店頭での商品プロモーションや店内巡回などに利用するなど、さまざまなソリューションを提供するとしている。

■サンウッド <8903>  629円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 サンウッド<8903>はストップ高。22日取引終了後、京王電鉄<9008>と資本・業務提携を締結すると発表したことが好感された。あわせて、タカラレーベン<8897>と13年11月に結んだ資本・業務提携を解消することも発表しており、京王がタカラレーベンの保有するサンウッドの100万株を市場外での相対取引により取得し、保有割合21.31%の筆頭株主となる。タカラレーベンとは提携から約8年が経過し、相互に一定の成果を得たとの認識に至ったことなどを理由に、解消に至ったとしている。また、新たな提携先を探す中で、サンウッドの強みである都心部の富裕層向けを中心とした新築分譲事業を中心とする不動産開発事業に関し、企画・事業ノウハウなどを事業に生かせるとして京王との新たな提携に合意したとしている。

■GRCS <9250>  10,400円  +1,500 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 GRCS<9250>やリベロ<9245>、アスタリスク<6522>など直近IPO銘柄が高い。米長期金利上昇に伴うハイテク株安の流れを受け、きょうの東京株式市場は全般軟調展開となっている。このなか、きょう東証マザーズに新規上場したサイエンスアーツ<4412>とラストワンマイル<9252>が好調な出足をみせており、直近上場のマザーズ銘柄を中心に物色する動きが広がっているようだ。AB&Company<9251>、Photosynth<4379>なども高い。

■GSIクレオス <8101>  1,056円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 GSIクレオス<8101>はストップ高。22日の取引終了後、22年3月期の期末一括配当予想について62円(普通配55円、記念配7円)とし、従来予想の35円(普通配30円、記念配5円)から増額修正すると発表。株式分割考慮後の前期実績(30円)と比べ、大幅な増配となることから、これを好感した買いが入ったようだ。あわせて、25年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表。最終年度に売上高1350億円(21年3月期実績1163億7500万円)、営業利益35億円(同36億3200万円)、配当性向50%とする目標を掲げた。

■竹田印刷 <7875>  731円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 竹田印刷<7875>が急騰。中部を営業地盤とする印刷会社で高精度商業印刷で優位性を持っている。印刷会社ながら、半導体フォトマスクやメタルマスク、スクリーンマスクなど半導体向けマスク事業に傾注、収益に大きく貢献している。ストップ高に買われた水準でもPERは11倍前後で、PBRが0.4倍台という割安さ。半導体関連の中小型株に物色人気が広がりをみせるなか、同社株の水準訂正余地に着目した投資マネーの流入が活発化している。

■いい生活 <3796>  489円  +39 円 (+8.7%)  本日終値
 いい生活<3796>が大幅続伸。22日の取引終了後に発表した10月度の月次概況(速報)で、クラウドソリューション事業の売上高が前年同月比9.4%増と9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。サブスクリプション売り上げが同8.1%増となったほか、ソリューション売り上げが同18.8%増と高伸長した。なお、4月からの累計ではクラウドソリューション事業の売上高は前年同期比10.6%増となっている。

■ジェイリース <7187>  2,258円  +163 円 (+7.8%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 ジェイリース<7187>が大幅続伸。22日の取引終了後に発表した新3カ年計画で、最終年度である24年3月期の数値目標について、売上高を従来の100億円以上から118億円(21年3月期76億100万円)へ、営業利益を15~20億円から25億円(同9億4300万円)へ引き上げたことが好材料視された。事業用賃料保証のニーズの取り込みに成功したほか、主力事業である住居用賃料保証の売り上げが堅調に推移していることや、貸倒コスト削減に向けた各種施策が大きく寄与することなどにより引き上げたという。

■バリューHR <6078>  2,430円  +150 円 (+6.6%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 バリューHR<6078>は急伸。22日の取引終了後、東京海上ホールディングス<8766>との資本・業務提携を発表。バリューHRと東京海上グループはヘルスケア分野での協業を進める方針にあり、疾病予測機能・行動変容モデルの開発や健康経営支援に向けた新たなサービスの開発などを目指す。この提携に伴う第三者割当増資によりバリューHRは約19億円を調達する予定で、調達資金はシステム開発に伴う投資や人員拡充費用、将来的なM&Aなどに向けた費用に充てるとしている。

■三井松島HD <1518>  1,452円  +77 円 (+5.6%)  本日終値
 三井松島ホールディングス<1518>が全般軟調地合いに逆行し大幅高で3日続伸。石炭の輸入販売を手掛けるが豪州に権益を持つ炭鉱を保有しており、石炭市況の上昇に伴う収益メリットを享受している。石炭価格は上昇が一服しここ1カ月ほどは軟化しているが、直近ではバイデン米政権の石油備蓄放出などで原油市況に市場の関心が集まるなか、今後の値動きが注目される。同社株はPERやPBRなど指標面の割安さに加え、元お笑い芸人の著名投資家が大株主に浮上したことで話題となり、一時そうした思惑も影響して人気化。10月18日には1785円の年初来高値を形成する場面もあったが、信用買い残の急増などで上値の重さが意識され、その後は調整局面に移行していた。しかし、直近では信用買い残が大幅に減少したほか、一方で外資経由の空売りが増加するなどで需給関係の変化が観測され、株価を改めて刺激する背景となっている。

●ストップ高銘柄
 ジェイテック <2479>  363円  +80 円 (+28.3%) ストップ高   本日終値
 東京ソワール <8040>  1,362円  +300 円 (+28.3%) ストップ高   本日終値
 ナガホリ <8139>  247円  +50 円 (+25.4%) ストップ高   本日終値
 光陽社 <7946>  2,062円  +400 円 (+24.1%) ストップ高   本日終値
 ホープ <6195>  481円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 など、14銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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