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【注目】前週末19日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ウェルスナビ <日足> 「株探」多機能チャートより

■ウェルスナビ <7342>  3,260円 (-200円、-5.8%)

 ウェルスナビ <7342> [東証M]が続急落。18日の取引終了後、海外募集による94万株の公募増資とSBIホールディングス <8473> による200万株の海外売り出しを実施すると発表しており、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが出たようだ。発行価格は18日または19日までのいずれかの日に決定する予定で、調達資金28億7200万円は新規顧客獲得のための広告宣伝費や事業拡大に向けた人件費などに充てる。

■バルミューダ <6612>  4,870円 (-150円、-3.0%)

 バルミューダ <6612> [東証M]が大幅4日続落。18日の取引終了後、社外役員が今年5月、業績予想の修正などを発表する直前に同社株を買い付け、社内規程に違反したとして同役員を処分したと発表しており、これを嫌気した売りが出た。同社では今年5月13日の取引終了後、業績予想の修正やスマートフォン事業への参入を発表したが、同役員は売買承認期間に対する錯誤から、同日正午頃に株式の買い付けを行ったという。同社ではこの処分として、同役員の21年5月から10月分の月額報酬を全額返上するとともに、11月以降5ヵ月間は基本報酬の100%を減額する方針を決定した。

■トリドール <3397>  2,438円 (-65円、-2.6%)

 トリドールホールディングス <3397> が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で、投資判断を「ホールド」から「セル」としたことが弱材料視されたようだ。同証券では、海外積極展開や国内丸亀製麺のテイクアウト戦略などによる同業比での高い利益成長ポテンシャルを評価するものの、株価は海外成長期待が過度に織り込まれていると指摘。また、丸亀製麺事業の既存店売上高の前提をやや引き下げたことや、原材料コストの上昇などを反映させ、事業利益予想を22年3月期82億円から64億円へ、23年3月期94億円から85億円へそれぞれ引き下げている。なお、目標株価は1700円を据え置いている。

■SBG <9984>  6,856円 (-130円、-1.9%)

 ソフトバンクグループ <9984> が強弱観対立のなか、やや売りに押される展開を見せた。18日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が過去最高値を更新しており、同指数との株価連動性が高い同社株にはポジティブ材料となった。しかし、同社が出資する中国電子商取引最大手のアリババ集団 <BABA> が18日に発表した21年4-9月期の決算は市場コンセンサスに届かず、同日の米株市場で11%を上回る下落をみせており、含み資産減少に対する思惑が株価にマイナスに作用している。一方、株式需給面では直近データで信用買い残が減少し20万株台を下回った。依然として大幅に買い長だが需給面の改善が意識されるほか、最大1兆円の自社株買いに対する思惑も株価の下値を支えている。

※19日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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