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【市況】東京株式(大引け)=7円安、前日急伸の反動も後半急速に下げ渋る

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 27日の東京株式市場は朝方売り優勢でスタートし、日経平均は寄り後も下げ幅を広げる展開に。しかし、後場は下げ渋り、わずかながらマイナス圏で引けた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比7円77銭安の2万9098円24銭と小幅反落。東証1部の売買高概算は11億4411万株、売買代金概算は2兆6240億円。値上がり銘柄数は698、対して値下がり銘柄数は1391、変わらずは95銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前場は売りに押される展開。前日の米国株市場でNYダウをはじめ主要株指数が揃って上昇したものの、上げ幅は小さく上値の重い展開だったことから、前日に急伸していた日経平均も目先利益確定の動きが優勢となった。中国株や香港株が安く推移したことも市場のセンチメントを悪化させた。ただ、売り一巡後は押し目買いの動きも観測。好決算銘柄の一角が買われ全体を支えたほか、日経平均寄与度の高い値がさ株に投資資金が流入し、後場の戻り足に反映された。もっとも今月末に衆院選の投開票を控え、積極的に個別株を買う動きには発展せず、値下がり銘柄数が値上がりのほぼ2倍の水準となった。業種別でも33業種中値上がりは9業種にとどまっている。なお、売買代金は2兆6000億円台でやや厚みが加わってきた。

 個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が値を下げ、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>なども下落した。日本電産<6594>が売りに押されたほか、キーエンス<6861>なども安い。キヤノン<7751>が売り込まれ、東京電力ホールディングス<9501>も下値を探る展開に。遠藤照明<6932>が利食われ急反落となり、東和薬品<4553>も大幅安。ホクシン<7897>、フジクラ<5803>の下げも目立った。カプコン<9697>も安い。

 半面、日本郵政<6178>は商いを伴い堅調に推移した。ファーストリテイリング<9983>が上昇、リクルートホールディングス<6098>もしっかりした動き。新光電気工業<6967>が値を飛ばし値上がり率トップに買われたほか、シマノ<7309>も大幅高。ホシデン<6804>が大きく買われ、日東電工<6988>、日立建機<6305>なども物色人気となった。イビデン<4062>が高く、GameWith<6552>なども大きく水準を切り上げた。

出所:MINKABU PRESS

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