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【注目】前週末22日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

KOA <日足> 「株探」多機能チャートより

■KOA <6999>  1,578円 (-142円、-8.3%)

 東証1部の下落率2位。KOA <6999> が急反落。同社は21日取引終了後、22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結売上高が316億5700万円(前年同期比43.0%増)、営業利益が34億6700万円(同7.0倍)、純利益が26億400万円(同9.3倍)で着地したと発表したが、直近で20日に1792円まで上昇し、決算期待で買われていたことから、材料出つくしの売りが優勢となった。前年に新型コロナウイルス感染拡大により世界経済が停滞した影響から需要が回復し、すべての地域の自動車向け売り上げが大幅に増加した。また、現時点で通期の合理的な業績予想の算定が困難であるとして、第3四半期累計(4-12月)の業績予想のみを開示しており、売上高は470億7000万円(前年同期比31.9%増)、営業利益は48億1000万円(同3.9倍)、純利益は36億6000万円(同4.3倍)になりそうだと、あわせて発表した。

■明星工 <1976>  685円 (-33円、-4.6%)

 東証1部の下落率9位。明星工業 <1976> が大幅4日続落し年初来安値を更新。21日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、売上高が240億円から223億円(前年同期比4.9%減)へ、営業利益が23億5000万円から19億5000万円(同19.6%減)へ、純利益が16億5000万円から14億円(同19.8%減)へ下振れて着地したようだと発表した。大口案件の工事進捗が想定を下回ったことが要因としている。

■日本郵政 <6178>  876.8円 (-14.5円、-1.6%)

 日本郵政 <6178> が商いを伴い5日続落。同社は6日取引終了後に株式売り出しを発表。国内外で10億2747万7400株を売り出すことを明らかにしている。売出価格は25日から27日のいずれかの日に決定する。22日は、来週からの売り出し価格決定期間入りを前に神経質な展開となった。株価は9月28日に1004円をつけた後は下げ基調を強め足もとでは870円近辺で推移しており、市場では、売出価格がいくらで決まるかが関心を集めている。

■DNC <4246>  675円 (-9円、-1.3%)

 ダイキョーニシカワ <4246> が3日ぶりに反落。同社は21日取引終了後、22年3月期通期連結売上高が1310億円から1240億円(前期比17.5%減)へ、営業利益が18億円から4億円(同91.0%減)へ、純利益は10億円から収支均衡(前期は25億3600万円)へ下振れそうだと発表。新型コロナウイルス感染症の影響などによる半導体の供給不足や、東南アジア地域からの自動車部品調達の停滞により、主要取引先各社の生産台数が当初の計画を下回る見込みであるため。下期の生産台数は回復が見込まれるとしたが、上期の減産影響が大きいため、通期では当初の業績予想を下回る見込みになったとしている。

■INPEX <1605>  951円 (-12円、-1.3%)

 INPEX <1605> や石油資源開発 <1662> が安い。21日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の12月限が前日20日比0.92ドル安の1バレル=82.50ドルと下落。今年の米国は暖冬になる、との予想を米海洋大気局(NOAA)が発表したことを受け、原油需給が緩むことを警戒した売りが優勢となった。これを受け、INPEXなどに売りが優勢となった。

※22日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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