市場ニュース

戻る
 

【市況】【↑】日経平均 大引け| 小幅続伸、円安進行で朝高も買い一巡後は伸び悩む (10月20日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  29385.95
高値  29489.11(09:55)
安値  29222.32(14:25)
大引け 29255.55(前日比 +40.03 、 +0.14% )

売買高  11億1780万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆7099億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は40円高と小幅続伸、買い一巡後は伸び悩む
 2.前日のNYウは198ドル高と反発し8月の最高値に接近
 3.1ドル=114円半ばへの円安進行もハイテク株の上値重い
 4.レーザーテクやスクリンなど半導体株は買い一巡後値を消す
 5.経済再開に向けJALやJR東日本など空運・電鉄株が高い

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比198ドル高と反発した。21年7-9月期の決算発表が本格化するなか、好決算が相次いだことが投資家心理の改善につながった。

 東京市場では、日経平均株価は小幅続伸。為替の円安進行も追い風となり、朝方は値を上げたが、買い一巡後は売りに押され全体相場は伸び悩んだ。

 前日の米株式市場は、NYダウが反発し8月につけた最高値に迫った。この流れのなか、日経平均は上昇してスタート。為替市場では一時、1ドル=114円60銭台と2017年11月以来、3年11ヵ月ぶりの円安水準をつけたことも追い風となり、日経平均は一時270円を超す上昇で2万9500円に迫る場面があった。しかし買い一巡後は利益確定売りに押され、朝方買われた半導体製造装置関連などハイテク株も伸び悩む展開となった。経済再開を視野に空運株や電鉄株などが高い。

 個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株が買われた。日立製作所<6501>やトヨタ自動車<7203>もしっかり。日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>、JR東日本<9020>が値を上げた。マネックスグループ<8698>が高い。
 半面、日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>といった海運株が安く、キーエンス<6861>や村田製作所<6981>が軟調。レーザーテック<6920>やアドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>など半導体関連株は朝高後、値を消した。任天堂<7974>や三菱商事<8058>も軟調だった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、TDK <6762> 、日立建機 <6305> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約99円。うち60円はSBG1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は富士フイルム <4901> 、リクルート <6098> 、信越化 <4063> 、任天堂 <7974> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約41円。

 東証33業種のうち上昇は16業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)陸運業、(3)証券商品先物、(4)銀行業、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)その他製品、(3)ゴム製品、(4)非鉄金属、(5)精密機器。

■個別材料株

△CAICA <2315> [JQ]
 NFTプラットフォームの拡販でGAZIRUと連携。
△ソフトクリエ <3371>
 4~9月期見通し上方修正と増配を発表。
△昭栄薬品 <3537> [JQ]
 自動車関連からの受注好調で上期業績は計画上振れ。
△アララ <4015> [東証M]
 「スーパーが自社専用キャッシュレス決済を導入」との報道。
△大阪ソーダ <4046>
 22年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△Jストリーム <4308> [東証M]
 「リアルタイム字幕挿入サービス」を提供開始。
△日本金属 <5491>
 新マグネシウム合金圧延材を共同開発。
△IDOM <7599>
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を引き上げ。
△ANAHD <9202>
 国際線の一部路線を増便へ。
△SBG <9984>
 米ウィーワーク上場へ。

▼リョービ <5851>
 21年12月期業績及び配当予想を下方修正。
▼川重 <7012>
 米ワシントン地下鉄事故巡り先行き不透明感。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ソフトクリエ <3371> 、(2)サーバワクス <4434> 、(3)日金属 <5491> 、(4)スズデン <7480> 、(5)大阪ソーダ <4046> 、(6)ベネフィJ <3934> 、(7)NCHD <6236> 、(8)エアトリ <6191> 、(9)マネックスG <8698> 、(10)串カツ田中 <3547> 。
 値下がり率上位10傑は(1)グリムス <3150> 、(2)三井松島HD <1518> 、(3)大紀ア <5702> 、(4)川重 <7012> 、(5)黒谷 <3168> 、(6)日本コンセプ <9386> 、(7)シンプレクス <4373> 、(8)レオパレス <8848> 、(9)住石HD <1514> 、(10)ネットマーケ <6175> 。

【大引け】

 日経平均は前日比40.03円(0.14%)高の2万9255.55円。TOPIXは前日比1.10(0.05%)高の2027.67。出来高は概算で11億1780万株。東証1部の値上がり銘柄数は790、値下がり銘柄数は1280となった。日経ジャスダック平均は4021.04円(12.35円安)。

[2021年10月20日]


株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均