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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 日経225先物は25日線をクリア、JPモルガンの大幅な買い越しが目立つ


大阪12月限
日経225先物 29260 +350 (+1.21%)
TOPIX先物 2027.5 +15.0 (+0.74%)

 日経225先物(12月限)は前日比350円高の2万9260円で取引を終了。寄り付きは2万9070円とシカゴ日経平均先物清算値(2万9090円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。米国市場で大型テック株や半導体株が買われた流れを引き継ぎ、指数インパクトの大きい値がさハイテク株など日経平均型主導のなか、寄り付き直後には2万9250円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は利食いに押され2万9060円と始値を下回る場面もあったものの、前場半ば辺りから再び強含むと、現物の後場寄り付き直後には2万9280円まで上昇。引けにかけても2万9200円を上回る高値保ち合いが続いた。

 日経225先物は25日移動平均線(2万9160円水準)をクリアした。25日線は緩やかに切り下がるため、今後は同線を支持線に変えてくることが期待される。また、5日線と25日線とのカイ離が縮小してきたことから、ゴールデンクロス示現といったシグナル発生も意識されてくるだろう。価格帯別累積出来高では2万9500円~2万9700円水準は薄商いの価格帯であるため、トレンドが出やすい水準でもある。

 また、NT倍率は先物中心限月で一時14.44倍まで上昇する場面があった。9月相場では75日線での攻防をみせつつも、上値を抑えられる格好から下に放れ、一時14.11倍まで低下した。本日はグロース優位の展開だったこともあり、25日、75日線が位置する14.41~14.44倍水準を捉えてきたことで、シグナル転換をみせてくるかを見極めたいところであろう。

 手口面では、日経225先物は大和が800枚、バークレイズが580枚、ABNアムロが500枚、モルガンSが470枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが1480枚、シティが450枚、UBSが400枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はドイツが530枚、ソジェンが470枚、モルガンSが240枚程度の売り越しに対して、BfoAが990枚、UBSが290枚、クレディスイスは270枚程度の買い越しだった。

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