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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 ショートに傾いているポジション修正の動きが意識されやすい


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 29190 +70 (+0.24%)
TOPIX先物 2031.5 ++3.5 (+0.17%)
シカゴ先物 29185 +65
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 15日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。9月の米小売売上高が市場の予想に反して増加し、景気減速の懸念が和らいだほか、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>の予想を上回る決算なども材料視された。S&P500業種別指数は自動車・同部品、小売、銀行が上昇する一方で、食品・飲料・タバコ、公益事業が下落。

 シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比65円高の2万9185円で取引を終えている。日経225先物のナイトセッションは日中比20円安の2万9100円で始まり、開始直後につけた2万9080円を安値に切り返し、米国市場の取引開始時には2万9260円まで上げ幅を広げた。その後は、2万9150円~2万9220円水準で保ち合い、2万9190円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。米国市場ではNYダウが足元で上値抵抗線として意識されていた75日移動平均線を明確に上放れた。主要企業で好決算の発表が目立ち、投資家心理が上向いているほか、米政府が11月8日から外国人の陸路・空路による入国について、新型コロナウイルスワクチンの接種を条件に全面的に解禁すると発表しており、経済活動の正常化への期待が一段と高まっている。VIX指数は16.30に低下し、9月上旬以来の水準まで低下してきた。

 日経225先物は先週の強い値動きによって2万9000円を突破し、ナイトセッションでは25日線を捉えてきた。目先的なターゲットを達成したほか、大幅上昇に対する反動も意識され、いったんは強弱感が対立しやすい水準ではある。ただし、米国市場の上昇が支援材料となり、センチメントの改善につながりそうだ。

 また、先週はBfoAによる買いが週を通じて目立っており、推定の建玉については日経225先物、TOPIX先物いずれも買い越しに転じたとみられる。国内の政策期待が高まるなか、ショートに傾いているポジションを修正してくる動きなども意識されやすく、2万9000円水準での底堅さをみせてくるようだと、25日線突破から一段の上昇を想定したロングポジションへのシフトが強まりそうだ。

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