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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 アスタリスク、ベクトル、アイドマHD (15日大引け後 発表分)

アスタリスク <日足> 「株探」多機能チャートより

 15日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 アスタリスク <6522> [東証M]  ★今期経常は61%増で2期連続最高益更新へ
 ◆21年8月期の連結経常利益は前の期比2.4倍の2.3億円に伸びて着地。続く22年8月期も前期比60.9%増の3.8億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はモバイル機器に装着するバーコード/RFIDリーダーを中心に販売が大きく伸び、40.0%の増収を計画。国内で自動販売機メーカーや流通業者に向けた大型案件のほか、自動車メーカー、医療機関、調剤薬局向けの納入が拡大する。また、海外では米国で飲料メーカー向けの新規大型案件などが順次進捗している。

 住石HD <1514>   ★今期経常を3.8倍上方修正
 ◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の4億円の黒字→15億円の黒字(前期は0.3億円の赤字)に3.8倍上方修正した。石炭事業、新素材事業、採石事業の業績がいずれも回復傾向にあるなか、豪州ワンボ炭鉱からの受取配当金が増加することが利益を押し上げる。

 ミタチ産業 <3321>   ★今期経常を24%上方修正、配当も2.5円増額
 ◆22年5月期の連結経常利益を従来予想の11億円→13.6億円に23.6%上方修正。増益率が10.0%増→36.0%増に拡大する見通しとなった。主力の自動車分野での半導体や電子部品などの販売、IT関連や自動車関連の工作機械向けEMSの受注が堅調に推移していることが要因。継続的なコスト抑制や効率化の進展も上振れに貢献する。
  業績好調に伴い、上期配当を従来計画の12.5円→15円(前年同期は10円)に増額修正。年間配当は27.5円になる。

 クリヤマHD <3355> [東証2]  ★今期経常を一転30%増益に上方修正・6期ぶり最高益更新へ
 ◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の30億円→43億円に43.3%上方修正。従来の9.6%減益予想から一転して29.6%増益を見込み、一気に6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。アジア事業で尿素水識別センサーや尿素SCR用モジュール・タンクが好調に推移するほか、北米の外食産業向け飲料用ホースや住宅外壁塗装用ホース、屋外プール用ホースの販売が想定より伸びることが寄与。また、前期に実施した減損処理と固定費削減による欧州事業の採算改善なども上振れに貢献する。

 T&S <4055> [東証M]  ★今期経常最高益予想を25%上乗せ
 ◆21年11月期の経常利益(非連結)を従来予想の3.2億円→4.1億円に25.0%上方修正。増益率が7.9%増→34.9%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。主要取引先のキオクシアから工場内システム開発の大型案件を受注したほか、半導体工場の保守・運用サービスに係る派遣エンジニアの増員が順調に進んでいることが要因。また、AIアルゴリズム研究開発支援サービスや技術論文調査支援などを中心にAI関連の受注も伸びる。

 室町ケミカル <4885> [JQ]  ★上期経常を一転21%増益に上方修正
 ◆22年5月期上期(6-11月)の経常利益(非連結)を従来予想の1.5億円→2.6億円に72.1%上方修正。従来の29.7%減益予想から一転して21.0%増益見通しとなった。医薬品、健康食品、化学品の各事業で既存案件が堅調に推移していることに加え、新規案件の獲得が順調に進み、売上高が計画を10.8%上回ることが利益を押し上げる。

 ベクトル <6058>   ★今期経常を25%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も4円増額
 ◆22年2月期上期(3-8月)の連結経常損益は21.3億円の黒字(前年同期は3.1億円の赤字)に浮上し、従来予想の10.7億円の黒字を大幅に上回って着地。選択と集中により新規事業への投資額を計画より絞り込んだことに加え、ダイレクトマーケティング事業における新規顧客獲得に向けた広告宣伝費の投下について、獲得効率を踏まえ一時的に抑えたことが上振れの要因。
  併せて、通期の同利益を従来予想の40億円→50億円に25.0%上方修正。増益率が43.0%増→78.8%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
  業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の4円→8円(前期は2円)に大幅増額修正した。

 イワキポンプ <6237>   ★上期経常を58%上方修正、通期も増額、配当も3円増額
 ◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の9.6億円→15.2億円に58.0%上方修正。半導体・液晶市場向けを中心に空気駆動ポンプをはじめ、汎用性の高いマグネットポンプの販売が好調だった。持ち分法による投資利益が想定以上に膨らんだことも利益を押し上げた。
  併せて、通期の同利益も従来予想の22.4億円→26.3億円に17.4%上方修正。増益率が0.9%増→18.5%増に拡大する見通しとなった。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の25.5円→28.5円(前期は29円)に増額修正した。

 アイドマHD <7373> [東証M]  ★今期経常は47%増で6期連続最高益更新へ
 ◆21年8月期の連結経常利益は前の期比3.8倍の8.1億円に伸びて着地。続く22年8月期も前期比47.5%増の12億円に拡大し、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は営業支援のセールス・プラットフォーム、人材支援のママワークスともに成長し、53.4%の大幅増収を見込む。

 幸和製 <7807> [JQ]  ★今期経常を一転55%増益・最高益に上方修正、配当も18円増額
 ◆22年2月期上期(3-8月)の連結経常利益は前年同期比85.2%増の3.5億円(従来予想は1.5億円)に拡大して着地。介護用品・福祉用具製造販売事業で昨年11月に発売した「シトレア」を中心に歩行車の販売が好調だったことが寄与。固定費の削減も大幅増益につながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の2.3億円→6億円に2.5倍上方修正。従来の39.2%減益予想から一転して54.6%増益を見込み、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の12円→30.06円(前期は10円)に大幅増額修正した。

 CSランバー <7808> [JQ]  ★非開示だった今期経常は71%増で9期連続最高益、30円増配へ
 ◆22年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益は前年同期比4.4倍の7.9億円に急拡大して着地。「ウッドショック」による木材価格の高騰・供給不足の影響で多くの競合他社が受注制限するなか、木材の調達先拡充による材料の確保や樹種変更の提案を進め、プレカットの出荷が増加したことが寄与。値上げ効果に加え、生産効率・配送効率の向上も大幅増益につながった。
  併せて、非開示だった通期の同利益は前期比71.3%増の23億円(予想レンジ中値)に拡大し、9期連続で過去最高益を更新する見通しを示した。
  業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は80円(前期は50円)実施する方針とした。

 はせがわ <8230>   ★上期経常を一転93%増益に上方修正
 ◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3.5億円→7億円に2.0倍上方修正。従来の3.6%減益予想から一転して92.8%増益見通しとなった。仏壇仏具事業と墓石事業が堅調に推移したことに加え、オンラインショップが好調だったことが寄与。緊急事態宣言の長期化を背景に、時短営業の実施や出張抑制で販管費が減少したことも上振れに貢献した。

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