米株
【市況】ダウ平均は上げ一服も本日高値圏で推移 ウォルグリーンに買い強まる＝米国株後半
NY株式14日（NY時間15:49）
ダウ平均 34863.87（+486.06 +1.41%）
ナスダック 14808.38（+236.75 +1.62%）
CME日経平均先物 28715（大証終比：+145 +0.51%）
ＮＹ時間の終盤に入ってダウ平均は上げが一服しているものの、本日高値圏での推移が続いている。ダウ平均は５日ぶりに大幅に反発し、上げ幅は一時５００ドルを超えた。このところの下げで値ごろ感の買い戻しが活発に出たことや、取引開始前までに発表の金融機関やヘルスケアの決算が好調な内容だったことが買戻しを活発化させた。決算については、慎重な見方が多いだけに、取引開始前までに発表になった決算は安心感に繋がった模様。
また、朝方発表の米経済指標は米新規失業保険申請件数は３０万件を下回り、１９カ月ぶりの低水準となったほか、９月の米生産者物価指数は前月比０．５％と予想を下回ったものの、インフレ上昇の長期化の兆候を示す内容となった。ＦＯＭＣメンバーのブラード・セントルイス連銀総裁は、高水準のインフレが続く可能性は５０％であるが、米経済の見通しはかなり強気だと述べていた。取りも直さず、きょうの市場はひとまず安心感が広がっており、市場の一部からは押し目買いを推奨する声も出ている。
なお、金融株の決算については、予想以上に株式のトレーディング収益が好調だったことや、投資銀行部門の収益が強い内容となり、助言手数料が３倍強に膨らんだ金融機関が複数あった。
ダウ採用銘柄は２８銘柄が上昇。決算を発表したウォルグリーン<WBA>に買いが強まったほか、ユナイテッドヘルス<UNH>も決算を受け上昇。一方、ボーイング<BA>、メルク<MRK>が下落。
ウォルグリーンは序盤こそ売りが強まったものの、同社の経営陣が成長モデルへの明確な道筋を見ており、１株利益を１１％ー１３％の成長を見込んでいると述べたことを材料視している模様。急速に買い戻された。
ボーイングは中型機７８７ドリームライナーで見つかった新たな問題に対応しているとの報道が伝わった。
一方、米国債利回りが低下を受けてＩＴ・ハイテク株も買い戻しが優勢となり、ナスダックも１％超の大幅高。
バンカメ<BAC>が上昇。取引開始前に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、全体的に予想を上回る内容となった。純利息収入が１１２億ドルと約１０％伸びたほか、融資の伸びも確認され、法人向け融資とリースは第２四半期から１．６％増加した。
植物性代替肉のビヨンドミート<BYND>が上昇。マクドナルド<MCD>がビヨンドミートとの提携の一環として、来月から植物性代替肉を使用したハンバーガー「マック・プラント」を実験販売すると伝わった。
モルガン・スタンレー<MS>が上昇。取引開始前に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、営業収益とも予想を上回った。トレーディング部門の収益が予想外に強く、債券・為替・商品（ＦＩＣＣ）は減収となったものの予想以上で、株式も予想を上回った。投資銀行部門も好調。６７％の増収となり過去最高となったほか、助言手数料収入は３倍強に増えた。
百貨店のメーシーズ<M>が上昇。投資会社のジャナパートナーズが同社の取締役会に、オンライン部門を分離すべきとの書簡を送付したと伝わった。
ライドシェアリングのリフト<LYFT>が下落。アナリストが目標株価を従来の７０ドルから６５ドルに引き下げた。ウーバー<UBER>との格差が拡大し、市場シェアを失う可能性を指摘している。
モデルナ<MRNA>が上昇。ＦＤＡの諮問委員会がモデルナ製ワクチンの６５歳以上や高リスクの疾患を持っている人への追加接種（ブースター）を支持すると伝わった。決定は全会一致。
バンカメ<BAC> 44.91（+1.77 +4.09%）
ビヨンド・ミート<BYND> 107.29（+2.30 +2.19%）
シティグループ<C> 70.82（+0.56 +0.79%）
モルガン・スタンレー<MS> 101.17（+2.60 +2.64%）
メーシーズ<M> 23.14（+0.67 +2.96%）
リフト<LYFT> 50.47（-2.78 -5.21%）
ウーバー<UBER> 47.43（+1.02 +2.19%）
モデルナ<MRNA> 330.96（+9.46 +2.94%）
アルファベット（C）<GOOG> 2825.99（+67.99 +2.47%）
フェイスブック<FB> 328.59（+4.05 +1.25%）
ネットフリックス<NFLX> 633.09（+3.33 +0.53%）
テスラ<TSLA> 817.16（+6.08 +0.75%）
アマゾン<AMZN> 3300.01（+15.73 +0.48%）
エヌビディア<NVDA> 216.67（+7.28 +3.47%）
ＡＭＤ<AMD> 111.91（+2.75 +2.52%）
ツイッター<TWTR> 63.40（+1.20 +1.92%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH> 419.78（+16.23 +4.02%）
メルク<MRK> 78.20（-0.76 -0.96%）
マクドナルド<MCD> 244.49（+1.84 +0.76%）
マイクロソフト<MSFT> 302.14（+5.83 +1.97%）
ホームデポ<HD> 343.15（+4.87 +1.44%）
ボーイング<BA> 217.95（-3.83 -1.73%）
ベライゾン<VZ> 51.81（+0.46 +0.90%）
ビザ<V> 225.20（+2.74 +1.23%）
ハネウェル<HON> 218.48（+2.90 +1.35%）
ナイキ<NKE> 157.13（+0.83 +0.53%）
トラベラーズ<TRV> 156.79（+0.40 +0.26%）
ディズニー<DIS> 174.38（+1.42 +0.82%）
ダウ・インク<DOW> 58.54（+1.63 +2.86%）
セールスフォース<CRM> 290.05（+5.64 +1.98%）
シスコシステムズ<CSCO> 55.79（+1.17 +2.13%）
シェブロン<CVX> 108.71（+0.92 +0.85%）
コカ・コーラ<KO> 54.61（+0.37 +0.67%）
ゴールドマン<GS> 390.08（+3.77 +0.98%）
キャタピラー<CAT> 193.86（+4.92 +2.60%）
ウォルマート<WMT> 139.76（+1.39 +1.00%）
ウォルグリーン<WBA> 50.78（+3.52 +7.44%）
インテル<INTC> 53.89（+1.63 +3.12%）
アメックス<AXP> 171.10（+2.38 +1.41%）
アムジェン<AMGN> 206.31（+2.70 +1.33%）
アップル<AAPL> 143.62（+2.71 +1.92%）
Ｐ＆Ｇ<PG> 144.01（+1.57 +1.10%）
ＪＰモルガン<JPM> 163.41（+2.41 +1.50%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ> 160.23（+1.03 +0.65%）
ＩＢＭ<IBM> 143.52（+2.76 +1.96%）
３Ｍ<MMM> 179.83（+2.66 +1.50%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 34863.87（+486.06 +1.41%）
ナスダック 14808.38（+236.75 +1.62%）
CME日経平均先物 28715（大証終比：+145 +0.51%）
ＮＹ時間の終盤に入ってダウ平均は上げが一服しているものの、本日高値圏での推移が続いている。ダウ平均は５日ぶりに大幅に反発し、上げ幅は一時５００ドルを超えた。このところの下げで値ごろ感の買い戻しが活発に出たことや、取引開始前までに発表の金融機関やヘルスケアの決算が好調な内容だったことが買戻しを活発化させた。決算については、慎重な見方が多いだけに、取引開始前までに発表になった決算は安心感に繋がった模様。
また、朝方発表の米経済指標は米新規失業保険申請件数は３０万件を下回り、１９カ月ぶりの低水準となったほか、９月の米生産者物価指数は前月比０．５％と予想を下回ったものの、インフレ上昇の長期化の兆候を示す内容となった。ＦＯＭＣメンバーのブラード・セントルイス連銀総裁は、高水準のインフレが続く可能性は５０％であるが、米経済の見通しはかなり強気だと述べていた。取りも直さず、きょうの市場はひとまず安心感が広がっており、市場の一部からは押し目買いを推奨する声も出ている。
なお、金融株の決算については、予想以上に株式のトレーディング収益が好調だったことや、投資銀行部門の収益が強い内容となり、助言手数料が３倍強に膨らんだ金融機関が複数あった。
ダウ採用銘柄は２８銘柄が上昇。決算を発表したウォルグリーン<WBA>に買いが強まったほか、ユナイテッドヘルス<UNH>も決算を受け上昇。一方、ボーイング<BA>、メルク<MRK>が下落。
ウォルグリーンは序盤こそ売りが強まったものの、同社の経営陣が成長モデルへの明確な道筋を見ており、１株利益を１１％ー１３％の成長を見込んでいると述べたことを材料視している模様。急速に買い戻された。
ボーイングは中型機７８７ドリームライナーで見つかった新たな問題に対応しているとの報道が伝わった。
一方、米国債利回りが低下を受けてＩＴ・ハイテク株も買い戻しが優勢となり、ナスダックも１％超の大幅高。
バンカメ<BAC>が上昇。取引開始前に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、全体的に予想を上回る内容となった。純利息収入が１１２億ドルと約１０％伸びたほか、融資の伸びも確認され、法人向け融資とリースは第２四半期から１．６％増加した。
植物性代替肉のビヨンドミート<BYND>が上昇。マクドナルド<MCD>がビヨンドミートとの提携の一環として、来月から植物性代替肉を使用したハンバーガー「マック・プラント」を実験販売すると伝わった。
モルガン・スタンレー<MS>が上昇。取引開始前に７－９月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、営業収益とも予想を上回った。トレーディング部門の収益が予想外に強く、債券・為替・商品（ＦＩＣＣ）は減収となったものの予想以上で、株式も予想を上回った。投資銀行部門も好調。６７％の増収となり過去最高となったほか、助言手数料収入は３倍強に増えた。
百貨店のメーシーズ<M>が上昇。投資会社のジャナパートナーズが同社の取締役会に、オンライン部門を分離すべきとの書簡を送付したと伝わった。
ライドシェアリングのリフト<LYFT>が下落。アナリストが目標株価を従来の７０ドルから６５ドルに引き下げた。ウーバー<UBER>との格差が拡大し、市場シェアを失う可能性を指摘している。
モデルナ<MRNA>が上昇。ＦＤＡの諮問委員会がモデルナ製ワクチンの６５歳以上や高リスクの疾患を持っている人への追加接種（ブースター）を支持すると伝わった。決定は全会一致。
バンカメ<BAC> 44.91（+1.77 +4.09%）
ビヨンド・ミート<BYND> 107.29（+2.30 +2.19%）
シティグループ<C> 70.82（+0.56 +0.79%）
モルガン・スタンレー<MS> 101.17（+2.60 +2.64%）
メーシーズ<M> 23.14（+0.67 +2.96%）
リフト<LYFT> 50.47（-2.78 -5.21%）
ウーバー<UBER> 47.43（+1.02 +2.19%）
モデルナ<MRNA> 330.96（+9.46 +2.94%）
アルファベット（C）<GOOG> 2825.99（+67.99 +2.47%）
フェイスブック<FB> 328.59（+4.05 +1.25%）
ネットフリックス<NFLX> 633.09（+3.33 +0.53%）
テスラ<TSLA> 817.16（+6.08 +0.75%）
アマゾン<AMZN> 3300.01（+15.73 +0.48%）
エヌビディア<NVDA> 216.67（+7.28 +3.47%）
ＡＭＤ<AMD> 111.91（+2.75 +2.52%）
ツイッター<TWTR> 63.40（+1.20 +1.92%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH> 419.78（+16.23 +4.02%）
メルク<MRK> 78.20（-0.76 -0.96%）
マクドナルド<MCD> 244.49（+1.84 +0.76%）
マイクロソフト<MSFT> 302.14（+5.83 +1.97%）
ホームデポ<HD> 343.15（+4.87 +1.44%）
ボーイング<BA> 217.95（-3.83 -1.73%）
ベライゾン<VZ> 51.81（+0.46 +0.90%）
ビザ<V> 225.20（+2.74 +1.23%）
ハネウェル<HON> 218.48（+2.90 +1.35%）
ナイキ<NKE> 157.13（+0.83 +0.53%）
トラベラーズ<TRV> 156.79（+0.40 +0.26%）
ディズニー<DIS> 174.38（+1.42 +0.82%）
ダウ・インク<DOW> 58.54（+1.63 +2.86%）
セールスフォース<CRM> 290.05（+5.64 +1.98%）
シスコシステムズ<CSCO> 55.79（+1.17 +2.13%）
シェブロン<CVX> 108.71（+0.92 +0.85%）
コカ・コーラ<KO> 54.61（+0.37 +0.67%）
ゴールドマン<GS> 390.08（+3.77 +0.98%）
キャタピラー<CAT> 193.86（+4.92 +2.60%）
ウォルマート<WMT> 139.76（+1.39 +1.00%）
ウォルグリーン<WBA> 50.78（+3.52 +7.44%）
インテル<INTC> 53.89（+1.63 +3.12%）
アメックス<AXP> 171.10（+2.38 +1.41%）
アムジェン<AMGN> 206.31（+2.70 +1.33%）
アップル<AAPL> 143.62（+2.71 +1.92%）
Ｐ＆Ｇ<PG> 144.01（+1.57 +1.10%）
ＪＰモルガン<JPM> 163.41（+2.41 +1.50%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ> 160.23（+1.03 +0.65%）
ＩＢＭ<IBM> 143.52（+2.76 +1.96%）
３Ｍ<MMM> 179.83（+2.66 +1.50%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
