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【材料】ウォルグリーンが好決算も株価下落 ビレッジMDに52億ドルを追加出資=ダウ採用銘柄

 ドラックストアのウォルグリーン<WBA>が取引開始前に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。米国、海外とも好調だった。

 第4四半期に1350万回分のワクチン接種を実施し、21年度は計3460万回分に達した。店舗のほか、老人ホームやその他の場所で注射を実施した。米既存店売上高は、そのブースター(追加接種)を含むワクチン接種が寄与し、前年同期比で8.1%伸びている。海外では英国市場で美容部門の拡大を続けており、プレミアムメイクとスキンケアの市場シェアは過去最高となった。これまでで最大のマーケティング・キャンペーンに支えられた。

 ただ、株価は冴えない動きをしており、ダウ平均を圧迫している。決算説明会で医療サービスを提供するビレッジMDに52億ドルを追加出資し、持ち株比率を従来の30%から63%まで引き上げると発表したことが嫌気されている模様。ビレッジMDは将来的にIPOを計画。

 年内に手続きを完了し、2025年までに30箇所以上の地域の600以上の店舗でビレッジMDの診療所を開設し、2027年までにはそれを1000以上に持って行きたいとしている。

(7-9月・第4四半期)
・米既存店売上高:8.1%
・1株利益(調整後):1.17ドル(予想:1.00ドル)
・売上高:342.6億ドル(予想:330.7億ドル)
  米国:288億ドル(予想:281.1億ドル)
  海外:55億ドル(予想:49.8億ドル)
・粗利益率(調整後):21.7%(予想:20.8%)

(NY時間10:15)
ウォルグリーン<WBA> 45.51(-1.75 -3.70%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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