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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

T-BASE <日足> 「株探」多機能チャートより

■T-BASE <3415>  685円 (-39円、-5.4%)

 TOKYO BASE <3415> が続急落。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比5.8%減と2ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。気温の低下による秋物商材が順調に推移した実店舗が同2.6%増だったが、前年実施したセールの反動などでECが同19.6%減と落ち込んだことが響いた。なお、全社売上高は、新規事業を含む国内及び中国の新規出店が寄与し同12.5%増とプラスを確保した。

■ワールド <3612>  1,385円 (-75円、-5.1%)

 ワールド <3612> が続急落。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上概況で、国内小売事業の既存店売上高が前年同月比15.9%減となり、4ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。気温の低下を追い風に秋物需要へのシフトが一段と進んだものの、ベトナムのロックダウンに起因した納期の遅れなどが響いた。なお、Eコマース売り上げは同3.6%減。国内小売売り上げは同23.4%減だった。

■JAL <9201>  2,558円 (-116円、-4.3%)

 日本航空 <9201> 、ANAホールディングス <9202> の空運2社が揃って安い。これまで新型コロナウイルスの新規感染者数急減に伴い、経済活動の正常化による人流復活への期待が空運株の買い戻しに反映されていたが、足もとで再び流れが変わってきた。原油市況の高騰に伴い燃油コストが急上昇する公算が大きくなり、収益デメリットをもたらすとの思惑が株価の押し下げ材料となった。

■JINSHD <3046>  7,420円 (-290円、-3.8%)

 ジンズホールディングス <3046> が4日続落。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比14.2%減と4ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。先月に引き続き都心部を中心に緊急事態宣言などの発令があったなか、特に週末の外出を控える傾向が見られ、客足に大きな影響があった。なお、全店売上高は同11.6%減だった。

■トヨタ <7203>  1,840円 (-62円、-3.3%)

 トヨタ自動車 <7203> が6日続落。中国の景気減速懸念は拭えず、半導体不足や新型コロナウイルスによる生産設備への影響などサプライチェーン問題が株価の重石となるなど警戒材料が多い。

■ハイデ日高 <7611>  1,676円 (-49円、-2.8%)

 ハイデイ日高 <7611> が続落。5日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比37.8%減と5ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。客数が同28.5%減と大きく落ち込んだほか、客単価も同13.0%減と下落した。

■東エレク <8035>  45,160円 (-960円、-2.1%)

 東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> など半導体製造装置関連株への売り圧力の強さが際立つ。前日5日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が反発に転じ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇したことで、朝方はリバウンド狙いの買いが優勢だった。ところが上値が重く、その後は目先筋の売りがかさみマイナス圏に沈んだ。東エレクは6日で8日続落、アドテストは6日で7日続落となる。

※6日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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