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【通貨】欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米経済指標や当局者発言を見極め

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

27日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。中国恒大集団の債務不履行(デフォルト)への警戒感で、円買いは根強い。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め期待で、全般的にドル買い地合いは維持されそうだ。

前週末の取引で中国リスクがやや後退するなか、FRB当局者によるタカ派的な見解を受け、米10年債利回りの上昇を手がかりにドル買い優勢の展開に。ユーロ・ドルは1.17ドル付近まで軟化し、ドル・円は110円80銭付近に浮上している。週明けアジア市場は日経平均株価がマイナスに転じたほか、上海総合指数も軟調地合いで推移しておりやや円買い方向に振れやすい。また、米10年債利回りは上げ渋り、ドル・円は方向感が乏しい。

この後の海外市場では引き続き中国リスクと米金融政策がテーマ。恒大集団の社債利払いに関しては一部オフショア債保有者が利払いを受けられていないと報じられ、先行きへの警戒感から円買いは続きそうだ。一方、FRBのハト派寄りの当局者による講演会で緩和縮小などに慎重な見解が示されれば、米金利の失速でドル買いは後退する見通し。ただ、耐久財受注など経済指標は堅調とみられ、引き締め観測を背景としたドル買い維持されるだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・21:00 エバンス米シカゴ連銀総裁講演(全米企業エコノミスト協会年次総会)
・21:30 米・8月耐久財受注速報値(前月比予想:+0.6%、7月:-0.1%)
・22:00 ウィリアムズNY連銀総裁開会あいさつ(NY連銀主催会議)
・23:30 米・9月ダラス連銀製造業活動指数(予想:11.0、8月:9.0)
・24:30 米財務省・2年債入札
・01:00 ウィリアムズNY連銀総裁討論会参加(経済見通し、NYエコノミッククラブ)
・01:15 ブレイナード米FRB理事講演(全米企業エコノミスト協会年次総会)
・02:00 米財務省・5年債入札

《FA》

 提供:フィスコ

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