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【市況】16日の米国市場ダイジェスト:NYダウ63ドル安、強い小売りも回復に慎重な見通し

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ63ドル安、強い小売りも回復に慎重な見通し

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は63.07ドル安の34751.32ドル、ナスダックは20.40ポイント高の15181.93で取引を終了した。8月小売売上高や9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数の良好な結果を受けて、景気回復期待が再燃し、上昇して寄り付いた。しかし、新規失業保険申請件数の増加で雇用や景気回復への懸念がくすぶったほか、金利先高感を警戒した売りに下落に転じた。ユダヤ教の祭日で参加者が限られる中、押し目買いも強く、引けにかけて下げ幅を縮小。セクター別では、小売りや食・生活必需品小売りが上昇、素材が下落した。

自動車メーカーのフォード(F)は電動ピックアップトラックF150lightningの生産を倍増する計画を発表し、堅調に推移。食品宅配サービスを提供するドアダッシュ(DASH)やメキシカンレストランチェーンを運営するチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。一方で、代替肉メーカーののビヨンドミート(BYND)や電気自動車メーカーのフィスカー(FSR)はアナリストの投資判断引き下げが嫌気され、下落した。

製薬会社のファイザー(PFE)は食品医薬品局(FDA)に免疫力を高めるブースター接種を承認するよう要請したと報じられた。FDAは17日にブースター接種に関する協議を予定している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:8月米小売売上高の増加を受けてドル買い強まる

16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円37銭から109円83銭まで上昇して、109円74銭で引けた。米8月小売売上高は予想外のプラスに改善し、9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は上昇したため、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に資産購入縮小を開始するとの思惑が強まり、長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1750ドルまで下落後、1.1771ドルまで戻し、1.1768ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の経済見通しに基づき域内の金利先高感を受けたユーロ買いが下支えとなった模様。ユーロ・円は128円62銭から129円18銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.3838ドルから1.3765ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9245フランから0.9278フランまで上昇した。


■NY原油:上げ渋りで72.61ドル、需要増加の思惑後退

NY原油先物10月限は上げ渋り(NYMEX原油10月限終値:72.61 →0.00)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比変わらずの72.61ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは71.53ドル-72.99ドル。供給不安は解消されていないが、原油需要増大の思惑は後退しつつあり、ポジション調整的な売りが入った。アジア市場で72.99ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の中盤にかけて71.53ドルまで反落。通常取引終了後の時間外取引では主に72ドル台後半で推移した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 40.45ドル +0.31ドル(+0.77%)
モルガン・スタンレー(MS) 102.47ドル -0.57ドル(-0.55%)
ゴールドマン・サックス(GS)396.68ドル -5.27ドル(-1.31%)
インテル(INTC) 54.83ドル -0.29ドル(-0.53%)
アップル(AAPL) 148.79ドル -0.24ドル(-0.16%)
アルファベット(GOOG) 2887.47ドル -16.65ドル(-0.57%)
フェイスブック(FB) 373.06ドル -0.86ドル(-0.23%)
キャタピラー(CAT) 203.60ドル -2.13ドル(-1.04%)
アルコア(AA) 49.41ドル -2.27ドル(-4.39%)
ウォルマート(WMT) 145.03ドル +0.48ドル(+0.33%)
《ST》

 提供:フィスコ

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