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【市況】<マ-ケット日報> 2021年9月15日

 15日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比158円安の3万511円だった。前日の米株安に加え日経平均が昨日に31年ぶりの高値をつけていたことから売り先行の展開となった。7月の機械受注が事前予想を下回ったこともマイナス要因に。日経平均は短期間で14%近くも上昇していたためここは当然の上げ一服であろう。一方、取引時間中に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したと報じられたが市場は特に材料視することはなかった。

 昨日の米国市場は8月の消費者物価指数を嫌気してダウ平均は反落した。同指数が事前予想を下回る結果となったことで景気回復力に疑念が生じ、長期金利の低下とともに金融株に売りが広がった。当初は物価上昇圧力の低下が好感されていたが、結局は金利低下と景気回復力鈍化が連想されて値を下げる結果となってしまった。ハイテク株の多いナスダック指数は金利低下にもかかわらず5日続落を演じている。

 さて、東京市場は短期的な過熱感が意識され本日は小休止といった状態だ。日本株の出遅れ修正の動きもある程度進展しており、ここから先は3万1000円辺りが上値のカベとして意識されつつある。基本的な株高の流れは変わっていないが上昇スピードは緩んでくるだろう。日経平均の予想PERは14倍台に上昇しており割安感も以前ほどではなくなっている。(ストック・データバンク 編集部)

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