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【特集】C&GSYS Research Memo(5):2021年12月期は営業利益は横ばい予想だが上方修正の可能性あり

C&GSYS <日足> 「株探」多機能チャートより

■今後の見通し

C&Gシステムズ<6633>は、現時点で2021年12月期業績について、売上高3,757百万円(前期比2.0%増)、営業利益193百万円(同0.8%増)、経常利益217百万円(同40.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益119百万円(同98.3%増)を見込んでおり、期初予想を据え置いている。

会社は、コロナ禍の影響により一部で営業活動が再び停滞していること、政府補助金の採択動向が不明であること、世界的な半導体不足が製造業全体にどの程度の影響を与えるかなどの不透明要因が多いことから、期初予想を変えずに前期並みの営業利益を予想している。しかしこの予想では、下半期の営業利益は僅か1百万円だけと言うことになり、前年同期の51百万円から大幅減となる。前年同期(下半期)の水準も決して高いものではなかったが、それよりさらに大幅減となることは考え難く、弊社では現在の予想が上方修正される可能性が高いと見ている。

セグメント別では、CAD/CAMシステム等事業の売上高は3,296百万円(前期比5.4%増)を見込んでいる。上期は比較的堅調に推移したが、下半期もコロナ禍の影響が残る可能性もあることから、2020年12月期に種まきした各基本戦略を推進する。施策としては、製品プロモーションでのSNS活用、非対面・オンラインでの営業活動等を強化するとともに、アセアン圏での技術代理店の拡充及び地域完結型事業モデル構築を推進し、研究開発部門の体制をさらに強化する。

金型製造事業では、下半期も急回復は見込めないことから、売上高は461百万円(前期比17.2%減)と減収を見込んでいる。施策としては、顧客および外注先とのオンラインコミュニケーションを充実させ、協力体制を強化する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《ST》

 提供:フィスコ

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