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【特集】DIT Research Memo(6):「事業基盤の安定化」「成長要素の強化」の推進により、過去最高業績更新を目指す

DIT <日足> 「株探」多機能チャートより

■今後の見通し

1. 2022年6月期の業績見通し
デジタル・インフォメーション・テクノロジー<3916>の2022年6月期の連結業績予想は、売上高が前期比8.0%増の15,600百万円、営業利益が同10.3%増の1,900百万円、経常利益が同9.8%増の1,900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同10.2%増の1,318百万円を見込んでいる。「事業基盤の安定化」と「成長要素の強化」の2軸で事業を推進することで、12期連続増収増益・過去最高更新を目指す。コア事業であるソフトウェア開発事業が順調に伸長し、人材投資負担などを吸収する予定である。

2. セグメント別重点施策
(1) ソフトウェア開発事業
ソフトウェア開発事業の売上高は前期比8.2%増の14,975百万円、このうちビジネスソリューション事業は同6.1%増の9,133百万円、エンベデッドソリューション事業は同11.0%増の5,022百万円、自社商品事業は同15.2%増の820百万円を計画している。「事業基盤の安定化」のために、変化対応力を生かしてさらなる事業基盤の拡大・安定化の路線を追求する。

a) ビジネスソリューション事業
業務システム開発では、業種を問わず需要を取り込める体制を構築し、既存顧客の深耕に加えて新規顧客の開拓を進めることで、規模の拡大と利益の向上を目指す。運用サポートはコロナ禍の影響を受けにくい領域であることから、需要に的確に対応することで規模の拡大と利益の向上を目指す。具体的には、金融系・医薬系・通信系・ERP関連の受注拡大、クラウドやAI等のDXを推進する技術案件の受注拡大、エンドユーザー直接契約案件の拡大及びサービス提案型ビジネスの推進、請負案件比率の向上及びプロジェクト管理の徹底、地方拠点の高度ニアショア開発センターとしての活用を重点施策に掲げている。

b) エンベデッドソリューション事業
エンベデッドソリューション事業のうち組込みシステム開発では、既存優良顧客との取引シェアアップに努めるとともに、IoT関連の拡大を図ることで成長を目指す。組込みシステム検証では、車載系、医療機器系、5G関連等に領域を広げることで成長を目指す。具体的には、自動車関連分野の維持拡大と産業機器分野の拡大、IoTの業界の枠を超えた展開、車載関連での量産系開発分野の案件獲得、組込みシステム検証の標準化による品質向上と業務拡大などを重点施策に掲げている。

c) 自社商品事業
自社商品事業は、サイバーセキュリティ需要や業務効率化需要の高まりを背景として引き合いが増加基調である。Webセキュリティソリューション「WebARGUS」に関しては、金融機関を中心に大規模ユーザーに積極的にアプローチするほか、トータルセキュリティサービス「DIT Security」としての提供拡大、自社クラウド環境でのサイバーセキュリティサービスの提供、Web広告・ウェビナー・DMによる顧客とのエンゲージメント強化、システムレジリエンス(自己検知・自己修復)思想に基づくIoT版「WebARGUS」の導入実現を推進する。

Excel業務イノベーションプラットフォーム「xoBlos」では、大規模ユーザーへの販売強化、ユーザーサポートの強化、プラスワン構想(RPAやERP等の他システムとの連携)推進による販売機会の拡大、クラウド環境での帳票処理サービスの提供、「xoBlos」をベースとしたRPA運用ポータルの製品化を推進する。

新商品に関しては、電子契約アウトソーシング型サービス「DD-CONNECT」の本格展開、「ShieldCMS」の販売開始に伴う市場開拓と早期受注、コロナ禍におけるニューノーマルな社会やSDGsに対応した、新サービスやDX関連サービスの提供を推進する。

(2) システム販売事業
システム販売事業は2020年6月期の特需剥落の反動を見込んだ計画となっており、売上高は前期比3.2%増の625百万円としている。長期安定取引による中小企業のDX化支援、顧客ニーズに対応したサービス提案の強化、専用業務パッケージ等の提案による新規顧客開拓を推進するとともに、規模の大きな顧客層にアプローチすることで、収益拡大を図る。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《YM》

 提供:フィスコ

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