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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 政策期待根が強いが、いったんは達成感によるショートの動き


大阪12月限
日経225先物 30400 +70 (+0.23%)
TOPIX先物 2099.0 +13.0 (+0.62%)

 日経225先物(12月限)は前日比70円高の3万0400円で取引を終了。寄り付きは3万0400円とシカゴ日経平均先物清算値(3万420円)にサヤ寄せする形で買いが先行。その後は利食い売りから3万0310円と下落に転じるなど強弱感が対立したものの、前場半ば辺りから騰勢が強まると、一時3万0620円まで上昇幅を広げた。一方、日経平均株価は一時3万0795円78銭まで上昇し2月のザラ場高値を上回った。ただし、前引けにかけて急速に上昇幅を縮め、後場は3万0370円~3万0510円水準での保ち合いが続いた。

 日経平均の2月以来の高値を上回ったことによって達成感が意識され、後場はこう着感の強い相場展開だった。もっとも、ショートカバーを伴った急伸後はロング筋の利食いが強まるなど、短期筋の売買に大きく振らされた影響が大きい。後場はこう着ながらも、大引け間際には3万0500円を一時回復するなど、押し目買い意欲の強さは窺えた。

 NT倍率は先物中心限月で14.48倍に低下した。チャート上では上値抵抗線として機能している75日移動平均線に上値を抑えられた形状となる。日経平均は達成感が意識されるなか、急ピッチの上昇による過熱感が警戒され、NTショートの巻き戻しの動きは強まらなかったようだ。指数インパクトの大きい値がさ株をみても、東京エレクトロン <8035>が上昇する半面、アドバンテスト <6857>は下落するなど、リバランスの動きであった。

 とはいえ、次期政権に対する政策期待が根強いことに加え、新型コロナウイルスの新規感染者数は足元で減少傾向を続けており、経済活動の正常化への期待感は高まっている。目先的には短期筋のショートが入りやすい需給状況を想定しつつも、調整が強まる局面では押し目狙いのスタンスとなろう。

 手口面では、日経225先物は野村が1260枚、BofAが890枚、大和が840枚程度の売り越しに対して、ソジェンが1490枚、UBSが1010枚、ゴールマンが730枚、バークレイズが730枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが3860枚、BNPパリバが2520枚、ABNアムロが2090枚程度の売り越しに対して、BofAが3060枚、野村が2440枚、JPモルガンが1450枚、UBSが1050枚程度の買い越しだった。

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