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【市況】<マ-ケット日報> 2021年9月14日

 14日の市場は日経平均が力強く3日続伸。終値は前日比222円高の3万670円で今年2月の高値を超えて7カ月ぶりに年初来高値を更新した。株価水準は1990年8月以来31年ぶりの高さ。本日も日本株の出遅れ修正が続き活発に上値を追う展開となっている。前日の米株反発で買い安心感が増したこともあるようだ。国内ではワクチンの2回接種を終えた割合が5割超となり経済活動正常化がより現実的に。3万1000円を目指す強気の相場となっている。

 昨日の米国市場は最近の株安で値頃感が働き出しダウ平均は6日ぶりに反発した。ダウ平均は直近5日間で800ドル以上も下げていたためリバウンド狙いの買いが入りやすくなっていた。米国の新型コロナ新規感染者数がピークアウトしつつあることも反転の要素となっている。米原油先物(WTI)が1バレル=70ドル台に乗せ景気回復期待も復活。米国株は目先の下値を確認したようだ。一方、ナスダック指数は小幅ながらも4日続落で景気敏感株以外は高値警戒感が残っている。

 さて、東京市場は本日も押せ押せの展開で日経平均が3万1000円を目指すような流れとなっている。テクニカル的な過熱感は否めないが押し目待ちに押し目なしの状況となっており、今は買いが行きつくまで勢いは収まらないだろう。コロナ感染者減、次期首相による経済対策期待、米株高復活と買い材料は豊富で9月相場は買い方が完全にリードしている。(ストック・データバンク 編集部)

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