【材料】フェローテックHD---石川県白山市でセラミックス第2工場の建設を決定、中長期的な半導体需要の成長に対応
フェローテク <日足> 「株探」多機能チャートより
フェローテックホールディングス<6890>の連結子会社であるフェローテックマテリアルテクノロジーズは、3日、石川県白山市に「石川第2工場」を建設することを決定したと発表した。
同社の主力となる「半導体等装置関連セグメント」のなかでも、石英製品、シリコンパーツと並び成長性の高いセラミックス製品は、半導体製造装置向けの治具・消耗材となるファインセラミックス(以下FC)、及び素材加工から機械加工まで一貫生産で加工性の高さに特色のあるマシナブルセラミックス(以下MC)で構成される。セラミックス製品の生産は、FCの試作を関西工場(尼崎)、量産を中国の杭州工場、MCの試作・量産を石川工場で担っている。また、開発拠点は石川県白山市の開発センターに有しており、今後半導体市場の中長期的な成長が見込めることから、山島工業団地内の開発センター敷地内に、石川第2工場を建設し、顧客の需要増に対応していく。その他、医療分野、検査・分析機器などの分野でも事業の拡大を図る。
なお、セラミックス製品の連結売上高(計画)は2022年3月期 149億円(前期比34%増)と拡大基調であり、中国の杭州工場においても、FCの需要増に応じた生産能力増強を計画していることから、来期以降も成長路線が見込まれる。
同社は国内のみならず、半導体の主要市場となる台湾、韓国、中国、米国にそれぞれ販売拠点を設け、グローバルにきめ細かいマーケティングを展開している。このため、スマホやPC・データセンター向け半導体、車載向けアナログIC・センサーなどの需要拡大を背景に堅調な動きを見せる半導体市場に対応し、真空シール、製造装置部品洗浄、金属受託加工、パワー半導体基板など、幅広い製品の中長期的な成長を見込んでいる。
《ST》
提供:フィスコ