米株
【市況】ダウ平均は反発 Ｓ＆Ｐ、ナスダックは最高値更新 雇用回復への期待＝米国株概況
NY株式5日（NY時間16:23）
ダウ平均 35064.25（+271.58 +0.78%）
S&P500 4429.10（+26.44 +0.60%）
ナスダック 14895.12（+114.59 +0.78%）
CME日経平均先物 27830（大証終比：+150 +0.54%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は２００ドル超反発。Ｓ＆Ｐ５００やナスダックは最高値更新。取引開始前に発表になった米新規失業保険申請件数が３８．５万人と２週連続で減少したことを好感して買いが先行した。また、チャレンジャー・グレイ・クリスマス社が発表した人員削減数は２１年ぶりの水準に低下していた。企業が人材確保のためにレイオフを見送ったことが示されている。明日は米雇用統計が発表されるが、労働市場の順調な回復を示すか注目される。
非農業部門雇用者数（ＮＦＰ）は８７万人増が見込まれている。前日発表のＡＤＰ雇用統計が予想外に弱い内容となったこともあり、予想自体が若干下方修正されている。ＦＲＢは慎重姿勢を堅持しているものの、前日のクラリダＦＲＢ副議長の発言から、市場には９月ＦＯＭＣで資産購入ペース縮小の開始に言及し、年末か来年初めの縮小開始に予想を戻している向きも少なくないようだ。ポジティブな内容が期待されるところではあるが、その場合、景気の回復鈍化への懸念は後退する一方で、ＦＲＢの資産購入ペース縮小開始への期待も高まることから、株式市場がどのような反応を示すか注目される。
決算は順調に推移しており株式市場をサポート。Ｓ＆Ｐ５００企業のうち３４０社が発表を終えており、そのうちの８７．６％が予想を上回る利益を計上している。アナリストはＳ＆Ｐ５００企業の第２四半期の利益は９０％の増益と見込んでいるようだ。
ただ、インフレへのリスクの高まりとデルタ株による感染再拡大を考慮すると、市場は若干、先行きに不透明になっているとの指摘も出ているようだ。ただ、再び閉鎖に陥る可能性は低いとも思われている。
きょうはエネルギーや銀行、産業株などの循環株が堅調。一方、ＩＴ・ハイテク株はＩＴ株には買いが入っているものの、このところ上昇が続いていた半導体の一角などハイテク株には利益確定売りも出ていた。
ダウ採用銘柄ではセールスフォース<CRM>やディズニー<DIS>、アムジェン<AMGN>が上昇したほか、ウォルマート<WMT>、ゴールドマン<GS>も上昇。一方、ユナイテッド・ヘルス<UNH>、アップル<AAPL>が軟調。
ナスダックは最高値更新。ＡＭＤ<AMD>が利益確定売りに押されたほか、モデルナ<MRNA>、ロク<ROKU>が下落。一方、テスラ<TSLA>やアマゾン<AMZN>、エヌビディア<NVDA>が上昇。
ロクは前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表。ユーザー・アカウントが予想に届かなかったほか、総視聴時間も予想に届かなかったことが嫌気されている模様
ウーバー・テクノロジーズ<UBER>が上昇。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、ＥＢＩＴＤＡの赤字が予想以上だった。ドライバー確保のために多額のコストを費やしたことが利益を圧迫。ただ、増分コストはあるものの、同社は堅実な回復を示しており、弱気なケースは一時的な要因だという。受託販売手数料、運賃、輸送量の点でライドシェア業界は好位置にあるとの指摘も聞かれた。
ＡＩを活用した損害保険を手掛けるレモネード<LMND>が下落。４－６月期決算（第２四半期）とガイダンスを公表しており、通期のＥＢＩＴＤＡの赤字が従来よりも拡大するとの見通しを示したほか、第３四半期のガイダンスが弱かった。
ヴィオニア<VNE>が大幅高。同社は自動車安全エレクトロニクス製品の製造を行う。半導体のクアルコム<QCOM>が４６億ドルの現金での買収提案を行ったと伝わった。１株３７ドルでの買収提案。
ファイバー・インターナショナル<FVRR>が大幅安。４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、１株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、ガイダンスも公表しており、通期の売上高見通しを下方修正するなど、予想を下回る冴えない見通しを示したことが失望感に繋がった模様。
ハードディスクのウエスタンデジタル<WDC>が決算を受けて上昇。アナリストからも高評価が出ていた。
ウーバー<UBER> 43.07（+1.26 +3.01%）
レモネード<LMND> 79.64（-10.24 -11.39%）
ロク<ROKU> 403.48（-16.84 -4.01%）
ヴィオニア<VNE> 40.15（+8.90 +28.48%）
クアルコム<QCOM> 146.83（-1.39 -0.94%）
ウエスタンデジタル<WDC> 67.07（+2.13 +3.28%）
ファイバー・インター<FVRR> 175.06（-55.52 -24.08%）
アルファベット（C）<GOOG> 2738.80（+18.23 +0.67%）
フェイスブック<FB> 362.97（+4.05 +1.13%）
ネットフリックス<NFLX> 524.89（+7.54 +1.46%）
テスラ<TSLA> 714.63（+3.71 +0.52%）
アマゾン<AMZN> 3375.99（+21.27 +0.63%）
エヌビディア<NVDA> 206.37（+3.63 +1.79%）
ＡＭＤ<AMD> 112.35（-6.42 -5.41%）
ツイッター<TWTR> 69.28（+0.58 +0.84%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH> 411.19（-10.35 -2.46%）
メルク<MRK> 75.59（+0.11 +0.15%）
マクドナルド<MCD> 236.42（+1.59 +0.68%）
マイクロソフト<MSFT> 289.52（+3.01 +1.05%）
ホームデポ<HD> 333.11（+2.80 +0.85%）
ボーイング<BA> 229.94（+3.31 +1.46%）
ベライゾン<VZ> 55.30（-0.07 -0.13%）
ビザ<V> 240.21（+3.54 +1.50%）
ハネウェル<HON> 229.88（+0.29 +0.13%）
ナイキ<NKE> 173.85（+1.94 +1.13%）
トラベラーズ<TRV> 150.58（+1.06 +0.71%）
ディズニー<DIS> 176.71（+4.13 +2.39%）
ダウ・インク<DOW> 61.00（+0.01 +0.02%）
セールスフォース<CRM> 250.56（+6.39 +2.62%）
シスコシステムズ<CSCO> 55.76（+0.07 +0.13%）
シェブロン<CVX> 101.23（+0.93 +0.93%）
コカ・コーラ<KO> 56.50（+0.40 +0.71%）
ゴールドマン<GS> 384.30（+6.44 +1.70%）
キャタピラー<CAT> 207.19（+2.67 +1.31%）
ウォルマート<WMT> 145.49（+2.65 +1.86%）
ウォルグリーン<WBA> 46.93（+0.39 +0.84%）
インテル<INTC> 53.89（+0.34 +0.63%）
アメックス<AXP> 169.63（+1.57 +0.93%）
アムジェン<AMGN> 233.99（+5.68 +2.49%）
アップル<AAPL> 147.06（+0.11 +0.07%）
Ｐ＆Ｇ<PG> 142.50（+0.07 +0.05%）
ＪＰモルガン<JPM> 153.15（+1.91 +1.26%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ> 173.69（+0.33 +0.19%）
ＩＢＭ<IBM> 142.77（+0.01 +0.01%）
３Ｍ<MMM> 197.80（+0.27 +0.14%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 35064.25（+271.58 +0.78%）
S&P500 4429.10（+26.44 +0.60%）
ナスダック 14895.12（+114.59 +0.78%）
CME日経平均先物 27830（大証終比：+150 +0.54%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は２００ドル超反発。Ｓ＆Ｐ５００やナスダックは最高値更新。取引開始前に発表になった米新規失業保険申請件数が３８．５万人と２週連続で減少したことを好感して買いが先行した。また、チャレンジャー・グレイ・クリスマス社が発表した人員削減数は２１年ぶりの水準に低下していた。企業が人材確保のためにレイオフを見送ったことが示されている。明日は米雇用統計が発表されるが、労働市場の順調な回復を示すか注目される。
非農業部門雇用者数（ＮＦＰ）は８７万人増が見込まれている。前日発表のＡＤＰ雇用統計が予想外に弱い内容となったこともあり、予想自体が若干下方修正されている。ＦＲＢは慎重姿勢を堅持しているものの、前日のクラリダＦＲＢ副議長の発言から、市場には９月ＦＯＭＣで資産購入ペース縮小の開始に言及し、年末か来年初めの縮小開始に予想を戻している向きも少なくないようだ。ポジティブな内容が期待されるところではあるが、その場合、景気の回復鈍化への懸念は後退する一方で、ＦＲＢの資産購入ペース縮小開始への期待も高まることから、株式市場がどのような反応を示すか注目される。
決算は順調に推移しており株式市場をサポート。Ｓ＆Ｐ５００企業のうち３４０社が発表を終えており、そのうちの８７．６％が予想を上回る利益を計上している。アナリストはＳ＆Ｐ５００企業の第２四半期の利益は９０％の増益と見込んでいるようだ。
ただ、インフレへのリスクの高まりとデルタ株による感染再拡大を考慮すると、市場は若干、先行きに不透明になっているとの指摘も出ているようだ。ただ、再び閉鎖に陥る可能性は低いとも思われている。
きょうはエネルギーや銀行、産業株などの循環株が堅調。一方、ＩＴ・ハイテク株はＩＴ株には買いが入っているものの、このところ上昇が続いていた半導体の一角などハイテク株には利益確定売りも出ていた。
ダウ採用銘柄ではセールスフォース<CRM>やディズニー<DIS>、アムジェン<AMGN>が上昇したほか、ウォルマート<WMT>、ゴールドマン<GS>も上昇。一方、ユナイテッド・ヘルス<UNH>、アップル<AAPL>が軟調。
ナスダックは最高値更新。ＡＭＤ<AMD>が利益確定売りに押されたほか、モデルナ<MRNA>、ロク<ROKU>が下落。一方、テスラ<TSLA>やアマゾン<AMZN>、エヌビディア<NVDA>が上昇。
ロクは前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表。ユーザー・アカウントが予想に届かなかったほか、総視聴時間も予想に届かなかったことが嫌気されている模様
ウーバー・テクノロジーズ<UBER>が上昇。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、ＥＢＩＴＤＡの赤字が予想以上だった。ドライバー確保のために多額のコストを費やしたことが利益を圧迫。ただ、増分コストはあるものの、同社は堅実な回復を示しており、弱気なケースは一時的な要因だという。受託販売手数料、運賃、輸送量の点でライドシェア業界は好位置にあるとの指摘も聞かれた。
ＡＩを活用した損害保険を手掛けるレモネード<LMND>が下落。４－６月期決算（第２四半期）とガイダンスを公表しており、通期のＥＢＩＴＤＡの赤字が従来よりも拡大するとの見通しを示したほか、第３四半期のガイダンスが弱かった。
ヴィオニア<VNE>が大幅高。同社は自動車安全エレクトロニクス製品の製造を行う。半導体のクアルコム<QCOM>が４６億ドルの現金での買収提案を行ったと伝わった。１株３７ドルでの買収提案。
ファイバー・インターナショナル<FVRR>が大幅安。４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、１株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、ガイダンスも公表しており、通期の売上高見通しを下方修正するなど、予想を下回る冴えない見通しを示したことが失望感に繋がった模様。
ハードディスクのウエスタンデジタル<WDC>が決算を受けて上昇。アナリストからも高評価が出ていた。
ウーバー<UBER> 43.07（+1.26 +3.01%）
レモネード<LMND> 79.64（-10.24 -11.39%）
ロク<ROKU> 403.48（-16.84 -4.01%）
ヴィオニア<VNE> 40.15（+8.90 +28.48%）
クアルコム<QCOM> 146.83（-1.39 -0.94%）
ウエスタンデジタル<WDC> 67.07（+2.13 +3.28%）
ファイバー・インター<FVRR> 175.06（-55.52 -24.08%）
アルファベット（C）<GOOG> 2738.80（+18.23 +0.67%）
フェイスブック<FB> 362.97（+4.05 +1.13%）
ネットフリックス<NFLX> 524.89（+7.54 +1.46%）
テスラ<TSLA> 714.63（+3.71 +0.52%）
アマゾン<AMZN> 3375.99（+21.27 +0.63%）
エヌビディア<NVDA> 206.37（+3.63 +1.79%）
ＡＭＤ<AMD> 112.35（-6.42 -5.41%）
ツイッター<TWTR> 69.28（+0.58 +0.84%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH> 411.19（-10.35 -2.46%）
メルク<MRK> 75.59（+0.11 +0.15%）
マクドナルド<MCD> 236.42（+1.59 +0.68%）
マイクロソフト<MSFT> 289.52（+3.01 +1.05%）
ホームデポ<HD> 333.11（+2.80 +0.85%）
ボーイング<BA> 229.94（+3.31 +1.46%）
ベライゾン<VZ> 55.30（-0.07 -0.13%）
ビザ<V> 240.21（+3.54 +1.50%）
ハネウェル<HON> 229.88（+0.29 +0.13%）
ナイキ<NKE> 173.85（+1.94 +1.13%）
トラベラーズ<TRV> 150.58（+1.06 +0.71%）
ディズニー<DIS> 176.71（+4.13 +2.39%）
ダウ・インク<DOW> 61.00（+0.01 +0.02%）
セールスフォース<CRM> 250.56（+6.39 +2.62%）
シスコシステムズ<CSCO> 55.76（+0.07 +0.13%）
シェブロン<CVX> 101.23（+0.93 +0.93%）
コカ・コーラ<KO> 56.50（+0.40 +0.71%）
ゴールドマン<GS> 384.30（+6.44 +1.70%）
キャタピラー<CAT> 207.19（+2.67 +1.31%）
ウォルマート<WMT> 145.49（+2.65 +1.86%）
ウォルグリーン<WBA> 46.93（+0.39 +0.84%）
インテル<INTC> 53.89（+0.34 +0.63%）
アメックス<AXP> 169.63（+1.57 +0.93%）
アムジェン<AMGN> 233.99（+5.68 +2.49%）
アップル<AAPL> 147.06（+0.11 +0.07%）
Ｐ＆Ｇ<PG> 142.50（+0.07 +0.05%）
ＪＰモルガン<JPM> 153.15（+1.91 +1.26%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ> 173.69（+0.33 +0.19%）
ＩＢＭ<IBM> 142.77（+0.01 +0.01%）
３Ｍ<MMM> 197.80（+0.27 +0.14%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
